2017-01-21 22:11 | カテゴリ:未分類
以下安倍首相の施政方針演説の教育支援の部分の抜粋です。
相変わらず総花的だが、この部分は素人目には官僚の作文としてはよくかけていると思う。
予算的裏付けがあって実現すれば一歩前進であることは間違いない。


ーーーーーー以下抜粋ーーーーー

(希望出生率一・八)
 一億総活躍の最も根源的な課題は、人口減少問題に立ち向かうこと。五十年後も人口一億人を維持することであります。長年放置されてきた、この課題への挑戦をスタートします。
 「希望出生率一・八」の実現を目指します。
 一人でも多くの若者たちの、結婚や出産の希望を叶えてあげたい。
 所得の低い若者たちには、新婚生活への経済的支援を行います。不妊治療への支援を拡充します。産前産後期間の年金保険料を免除し、出産の負担を軽減します。妊娠から出産、子育てまで、様々な不安の相談に応じる「子育て世代包括支援センター」を、全国に展開してまいります。
 仕事をしながら子育てできる。そういう社会にしなければなりません。
 病児保育の充実など、子ども・子育て支援を強化します。目標を上積みし、平成二十九年度末までに合計で五十万人分の保育の受け皿を整備してまいります。返還免除型の奨学金の拡充、再就職準備金などの支援を行い、九万人の保育士を確保します。「待機児童ゼロ」を必ず実現してまいります。
 大家族による支え合いを応援します。二世帯住宅の建設を支援します。URの賃貸住宅では「近居割」を五%から二十%へと拡大します。新しい住生活基本計画を策定し、三世代の同居や近居に対する支援に本格的に取り組んでまいります。
 子どもたちの未来が、家庭の経済事情によって左右されるようなことがあってはなりません。
 ひとり親家庭への支援を拡充します。所得の低い世帯には児童扶養手当の加算を倍増し、第二子は月一万円、第三子以降は月六千円を支給します。
 幼児教育無償化の実現に一歩一歩進んでまいります。所得の低い世帯については、兄弟姉妹の年齢に関係なく、第二子は半額、第三子以降は無償にします。
 高校生への奨学給付金を拡充します。本年採用する大学進学予定者から、卒業後の所得に応じて返還額が変わる、新たな奨学金制度がスタートします。希望すれば、誰もが、高校にも、専修学校、大学にも進学できる環境を整えます。
 いじめや発達障害など様々な事情で不登校となっている子どもたちも、自信を持って学んでいける環境を整えます。フリースクールの子どもたちへの支援に初めて踏み込みます。子どもたち一人ひとりの個性を大切にする教育再生を進めてまいります。
 日本の未来。それは、子どもたちであります。子どもたちの誰もが、頑張れば、大きな夢を紡いでいくことができる。そうした社会を、皆さん、共に創り上げていこうではありませんか。
 
ーーーーー 
  
付け加えておくと、残念ながら子ども達や青少年に夢をどう与えるかが完全に欠落している。

未来への人材育成のための投資を叫ぶなら、安倍首相は素朴に謙虚にノーベル賞学者ともっと頻繁に交流した方が良いんではないか。これまでの彼の発言からは、「科学とはなんぞや、技術とはなんぞや」を学んだ形跡が全く感じられないからである。
 
話は少しそれるが
今回の施政方針演説では、エネルギー問題、原発再稼働問題から完全に逃げている。今国会の争点にしたくない姿勢がありありだ。 残念ながらマスコミも、彼の隠ぺい戦略に引っかかっている。 原発問題では、安倍首相は、よく勉強した小泉純一郎元首相からも謙虚に学んだ方がいい。小泉の呼びかけに対しては、無視し続けているようだが。



(喜憂)
追記:東京都の小池知事は本日(1月26日)の都の新年度予算案の記者会見で
上記の保育士問題や授業料無償化などで、国に先行して新基軸を打ち出している。7月の都議選に対しての対策でもあるのだが、なかなかはしっこいと思う。
2017-01-15 14:09 | カテゴリ:未分類

男の子がなりたい職業、「学者」2位に急上昇 連続ノーベル賞効果か 第一生命調査

 第一生命保険が6日発表した「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果によると、男の子で「学者、博士」が2位となり、前回の8位から大幅に上昇した。第一生命は「日本人のノーベル賞連続受賞の影響があるのではないか」と分析している。

 男の子の1位は7年連続で「サッカー選手」、3位は「警察官、刑事」だった。前回18位の「水泳選手」が8位に浮上した。2016年夏に開かれたリオデジャネイロ五輪で日本人選手が活躍した影響とみられる。

 女の子は「食べ物屋さん」が20年連続の1位となり、人気を維持した。2位は「保育園・幼稚園の先生」、3位は「学校・習い事の先生」と続いた。また「ダンスの先生、ダンサー、バレリーナ」が10位と、09年以来のトップ10入りとなった。

 アンケートは第一生命が1989年から毎年実施しており、今回は16年7~9月に実施。全国の幼児や   小学生ら1100人の回答を集計、分析した。
 
 
 
      このニュースはすべての全国紙に掲載されているようだ。実にノーベル賞の効果は大きいと思う。子供は将来の生活のことなんか考える必要がないから、純粋に「理想の人物像」を具体的にノーベル賞受賞者 やサッカー選手に自らを同化して考えることができるのだろう。
 
  
    自分のことを顧みても、なんと言っても1949年の日本人初の湯川秀樹博士によるノーベル物理学賞受賞の影響は強烈だった。当時小生は満8才で、高知市旭第一小学校から芦屋市宮川小学校に転校したころであった。研究内容などはなんにもわからなかったのだが、世界で賞賛される栄誉みたいなものがまぶしくて仕方がなかった。5年生の時の国語の教科書には湯川スミ夫人によるノーベル賞受賞記念式典のときの印象記が載っていたと強く記憶している。
 

                

その後大学に至るまでや大学に入ってからも湯川の随筆や対談など多くの出版物では、彼の物理の専門書は歯が立たなくても、それ以外はほとんど全部読んだ。特に「創造性」や「独創性」や「直感」に関する彼の哲学的発言には、他の内外のどの科学技術論者よりも最も強く影響を受けたと思う。
    

おかげで、将来何になりたいかなど特に考えることもなく「研究者」以外になりたいと思ったことはない。もちろん「自分が研究者に向いているだろうか」とか「研究者になるためにはどういう生活をしなければならないか」などの点については、在学中や助手になりたての時は真剣に悩んだ。
      

先日から強烈な風邪を引いているのでぼんやりとテレビを見ていたら、昨日の 超絶 凄ワザ! というNHKの番組で、「油が水ですぐ取れるまな板がほしい」という命題を出した小学生が、番組の最後に司会者から「君は将来何になりたいですか?」と問われて「研究者になりたいです」と明言していたのにはいささか感動した。子ども達にも一昔前のロマンチックな科学者像が再現してきはじめたのかもしれない。これは第一生命の調査通りにノーベル賞効果だと思ったことである。
   

  科学への投資は、将来の人材育成への投資でもあることは明らかである。過去20年間にわたって1%シーリングで国立大学の研究予算を減らし続けてどん底に落とし込み、逆に防衛予算を飛躍的に増やし、フィリピン、インドネシァ、ベトナムなどに桁違いの海外援助資金で国家予算をじゃぶじゃぶ散財し続けている安倍政権のやり方は、人材育成の面から国を内部崩壊させつつある。

    
   
      
 
(森敏)
2017-01-01 00:00 | カテゴリ:未分類

明けましておめでとうございます。 
     
  新春からえんぎでもないが、小生は最近もの忘れが非常に多くなってきた。顔は思い出してもその人の名前がどんどん頭から消えていく。高齢者が誰もが考えるように、特に脳の老化の進行を抑えたいと切実に思っている。親類にアルツハイマーで死亡した人物もいるので、なおさらである。単なるボケは一時的な記憶喪失であろうが、特にアルツは家族にばかりでなく、周囲の方々に、小生本人が自覚しないうちに、多大なる不快な思いをさせていることになるので、小生にとっては実に喫緊の課題である。

 

        と思って、最近送ってこられた日本農芸化学会の発刊する「化学と生物」をぱらぱらとめくっていたら、食品成分による脳老化改善・認知症予防の可能性 という総説が飛び込んできた。昔懐かしい生化学で習ったカルノシンやアンセリンなどという化合物の新しい機能として、認知症を遅らせる機能が発見されつつあるようで、実に慶賀の至りだと思う。

 

        以下ご参考までにあちこちから転載します。後期高齢者は必読かと。
   
1.
カルノシン と アンセリン の構造式 (:イミダゾールジペプチドと総称される)
     

カルノシン、アンセリンjpeg

 

2.

動物筋肉に多く含まれているカルノシンやアンセリンは、20世紀前半に発見されたジペプチドであるが、その研究は動物組織における分布や代謝に関するものが多かった。近年、これらは、様々な生体調節機能を有することが明らかとなってきた。わが国では、これからの高齢社会に向けて、カルノシンとアンセリンは、ヒトの健康維持に寄与する天然の機能性素材の1つとして非常に注目されている。(カルノシン・アンセリン研究会)

 

 

3.カルノシン

ヒトなどの哺乳類では、筋肉神経組織に高濃度に存在している。アヒルなどの一部の動物において N-メチルカルノシン (アンセリン)あるいはバレニンが多く見られる。生体内において酸化的ラジカル種のラジカルスカベンジャーとして働き、酸化的ストレスから保護しているといわれている。(Wikipedia)

 

 

4.アンセリン

哺乳類[1]骨格筋、および鳥類で見られるジペプチドであるヒスチジン基のイミダゾール環の酸解離定数pKa)は7.04であり、これが生理的pH水素イオン指数)の緩衝効果をもたらす[2](Wikipedia)

     

5.

「鶏肉には、高機能成分であるイミダゾールジペプチドがとても多く含まれている。特に、鶏胸肉には含有量が多く、100gあたり1gを越えるイミダゾールジペプチドが含まれている。このイミダゾールジペプチドには、筋肉の疲労を和らげる効果があることが知られていたが、筆者らが行った研究から脳老化に対しても改善効果があることがわかった。鶏胸肉は、高タンパク質で低脂肪であることから、生活習慣病が気になる高齢者にも、適した食材であると思われる。日々の食生活の中で、ほどよい頻度で鶏胸肉を摂取して頂くことを通じて、脳老化の改善が可能になると考えており、このことを証明する研究に、今後取り組みたいと思う。」{食品成分による脳老化改善・認知症予防の可能性}「化学と生物」2016年12月号)久恒辰博・東大新領域創成研究科准教授 の総説

 

 

  以上のように脳の老化の改善に、鶏の胸肉 が奨励されている。鳥肉は、ぱさぱさしてあまり小生の好みではないのだが、早速付近の安売り店で1kg購入してきたら、「こんなどこの産地かわからないものは料理しません」と家人にはけちょんけちょんだった。小生が大学に在職中にはイスラム圏からの留学生を引き受けたが、彼らは宗教上の理由と鶏肉が安価であることから、ほとんど毎食鶏肉を食べていた。統計を見たことはないのだが、案外モスレム圏の人たちにはアルツハイマーは少ないのかもしれない。是非疫学調査をして仮説を実証してもらいたいものだ。
     
  確かに、最近頻繁に鶏の胸肉を試食してみると、手羽肉と比べて胸肉は独特の粘っこいテクスチャーで、牛肉や豚肉のように、一度にあまりたくさん食べられるものではないようだ。その独特の風味こそがカルノシンやアンセリンによるものかもしれないが。胸肉をおいしくいただく調理法をホームページで勉強しなくっちゃ。しばらくは我慢して、舌が慣れるように、今年は人体実験してみようと思っている。何しろ酉年だから。

   

    


(森敏)
 
付記: そんなことテレビでガンガン紹介しているよ、と言われそうですが、小生自身はこの久恒辰博准教授の総説を読んでもっともらしいと思ったので、遅ればせながら紹介しました。


 
2016-11-01 01:52 | カテゴリ:未分類
以下の日テレのニュースで、「放射線像展」が報道されました。実に的確な報道です。ニュースを再現してご覧ください。
   

http://www.news24.jp/articles/2016/10/29/07345041.html

    
 放射能を特殊な技術で画像に…展示会を開催

20161029 16:20

 

放射能は目に見えないと言われているが、福島第一原発事故で放出された放射能を特殊な技術で画像にした展示会が、29日から埼玉県東松山市のギャラリー「COMEYA」で始まった。

 福島第一原発事故では、放射性セシウムなどが大量に放出され、現在も土壌や生物に蓄積されている。東京大学の森敏名誉教授とカメラマンの加賀谷雅道さんは、汚染した生き物や生活用品などを福島県などで採取し、オートラジオグラフィーという技術を使って可視化し、画像として展示している。

 画像からは植物が吸収した放射性物質が葉脈などを通って全体に広がる様子や、ヘビやカエルなどの生物の内臓に蓄積されている様子を見ることができる。また、横浜市内の屋内に置かれていた空気清浄器のフィルターからも放射能が検出され、事故直後、広い範囲に汚染が広がった実態がうかがわれる。

 展示会を主催したギャラリーは、子育てをしている母親らに、事故のことを忘れず放射能の現実を見てもらうため企画したと語っている。展示会は31日まで開催。
 

追記:以下はNHKの再放送のお知らせです。

今年3月に放映されたNHKスペシャル「被曝の森~原発事故5年目の記録~」

が下記の日程で深夜に再放送されることになりました。

2016118()午前200分~258分(7日深夜)

http://www6.nhk.or.jp/special/program/index.html



2016-10-20 15:58 | カテゴリ:未分類

佐賀高校寮生 
遥かなり十五畷 と記銘されている  旧制佐賀高校生像 佐賀大学本庄キャンパスにて
  
    
        100年の歴史を持つ日本土壌肥料学会が初めて佐賀大学で年次大会を開催した。小生にとって、1960年に大学受験に受かったときに、友人の親戚の経営する武雄温泉の宿にその友人とともに泊まった時以外に佐賀県に降り立ったことがなかったように記憶する。今回の1000人ばかりの学会参加者のどなたに聞いても、「佐賀に来たのは初めてです」という方が多かった。

     

泊まったホテルに観光案内の地図が置いてなかったのにまず驚いた。学会で入手した観光地図を見てみると、佐賀市内図では佐賀城跡公園周辺内外の数箇所のほかには名所旧跡がない。お城の方向にむかっている「唐人通り」というたぶんメインストリートが閉店シャッター街みたいになっていて人通りがほんとうに少ない。タクシーの運転手に聞くと郊外にショッピングモールができて、車でそこに皆さんは買い物に行き、場合によっては土日を過ごすのだそうである。相変わらずの最近の商店街凋落のパターンである。「佐賀名物の食べ物は何ですか?」と聞くと、「サー?」と考え込んで、「有明海がさっぱりだめになって、魚介類が提供できなくなりました。唐津のほうにはイカの刺身がありますが」ということであった。さっぱり観光立県発信の意欲がなさそうだ。

     

小生は最近足腰が弱ってきたので、健康維持のためにホテルから佐賀大学まで約2キロの距離の大通りを歩いて学会会期中3日間往復した。東京に比べて車が少なくてとても空気がさわやかできれいに感じられた。朝夕の人通りも実に閑散としている。初日の小生の学会発表の翌日の午後は日本土壌肥料学会賞受賞者などの講演が延々とあったのだが、会場の冷房が効きすぎて寒い上に、ひざ下からつま先までの足がしびれて「つる」ような感じがしてきたので、エコノミー症候群を恐れて、不謹慎とは思いながら早々に会場を出た。

     

外は暑い日ざしで、観光地図を見ながら、旧佐賀城に向かって歩いた。佐賀城内エリアには、佐賀城本丸歴史館、大隈記念館、徴古館、県立博物館、県立美術館があり、これらを早足で見学した。佐賀城本丸歴史館ではボランテイアの方が、30分でお願いしますとお願いしたのだが、流れるような説明で約1時間にわたって懇切丁寧な江戸時代の藩主鍋島家や長崎の出島に出入りしたシーボルトに関する話を歩きながらしてくれた。

      

別れ際に「ところで唐津の農民作家の山下惣一さんは「佐賀では出る杭は打たれる」とおっしゃっているそうですが、佐賀の県民性についてどう思われますか?」と聞いてみた。少し困った様子だったが、しばらく考えて「そうですね、佐賀の人は、人より先に前に出ずに、少し様子を見てから動き出すところがあるかもしれませんね」という実に慎重な応答だった。

      

次に訪れた「県立美術館」では古賀忠雄氏のすばらしい塑像や、洋画家岡田三郎助の人物画数点を初めてみた。見ていて非常にしっくりきたので、この岡田三郎助をより詳しく知りたいと思った。美術館出口のみやげ物店に佐賀偉人伝シリーズとして、鍋島直正、大隈重信、岡田三郎助、江藤新平,辰野金吾、平山醇左衛門、島義勇、大木喬任、佐野常民、納富介次郎、草葉川、副島種臣などの伝記がずらりと並べられていた。そこで岡田三郎助の伝記(松本誠一著)を購入した(電子書籍でも購入できるようである)。ホテルに帰って読んだら岡田三郎助は藤島武二、竹内栖鳳、横山大観とともに第一回文化勲章を受章しており、主として美人画の権威であることがわかり、これまであまり興味がなかった美人画の見方を多少教わった気がした。

      

佐賀県民が推薦すると思われる上記の人物のうち、小生が知っていた歴史上の人物は大隈重信、江藤新平、大木喬任、辰野金吾のみであり、実に己の不勉強を改めて知らされた。

      

次に、早稲田大学の創始者である大隈重信を記念する「大隈記念館」を訪れた。隣の大隈侯の生家の屋根が葦(よし)で葺き替えられている最中であった。

      

時代は人がつくる

人は学んでつくられる

絶えず学んで、絶えず行動せよ。

      

君たちも必ず失敗することがある。

打ちのめされても落ち込むな。

その失敗こそが大切なんだ。

      

世の中に価値のない人間などいない。

      

施したものに報いを求めるな!

施しを受けた恩を忘れるな!

      

という、大隈侯の生前の言葉が書かれた額縁などがあり、講演の録音が室内に流されていた。これらの言葉は早稲田大学の卒業生には「校是」として常識なんだろうと思われるが、改めて激動の明治維新をたくましく生き抜いてきた大隈侯の実体験からくる言葉と胸に重く受とめることができた。奇しくもこの2階には岡田三郎助が描いた凛とした黒を基調とした「大隈侯婦人像」(90cm x 60cm)が飾られていた。+

       

さてそこで本題に戻るのだが、佐賀県の短い滞在の中で、「小生の中で『なぜ佐賀県は印象が薄いのか』」について、ずっと考えていた。上記の人物たちの中で小生が一番詳しく知っているのは司馬遼太郎が描く江藤新平である。明治維新のフランス民法の立役者である江藤新平は、今ではその詳しい内容は忘れたが、明治政府から下野し、維新改革についていけなかった下級武士の代弁者として佐賀の乱を組織するが、なぜか大久保利通の徹底的な追跡であちこちを敗走したあげく土佐で捕獲されて、無残にも「さらし首の刑」を受けた。一方、大隈重信(総理大臣2)や大木喬任(第一回文部卿)などは、人物育成など文教行政に多大な貢献をした人物として名を成している。
         
  この江藤新平と大隈重信の違いはどこから来たのだろうか。私見では、明治維新改革直後での舵(かじ)取りの危うい明治政府創設期には、江藤新平のような「出る杭(くい)」は、大久保利通にとって、とても厄介で、類似の不満分子の蜂起が全国に髣髴として起こることを警戒して、徹底的に打ちのめさなければならない見せしめの対象であったに違いない。
        
  佐賀県民はこのことを骨の髄まで知っているのかもしれない-このことがすなわち「出る杭になるな」、という県民性に影響したのではないだろうか? などと勝手な妄想をしてみた。(こんな仮説をとなえるとたぶん数多(あまた)の反論がきて、袋叩きに会うに違いないのだが。。。)

              

帰りの佐賀空港では、いまや有明海の希少資源になりつつある「むつごろう」2匹の甘露煮(500円)を2袋、孫のお土産に買った。

           


(森敏)
追記:世界気球大会 が10月28日から11月6日まで佐賀で開催されている。多くのスポンサー企業が付いているようだ。強風で本日(11月1日)は中止だとか。地元では一年かけて準備してきた行事だから成功を祈りたい。「唐人通り」にこの気球関連の事務所があったのを覚えている。
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