fc2ブログ
2023-03-22 03:52 | カテゴリ:未分類
岸田・ゼレンスキー

岸田首相がキーウを電撃訪問した。
実に危険極まりない戦地への訪問だ。
久しぶりに日本外交のダイナミックスを味わっている。
帰路の安全確保を祈るばかりだ。

ウクライナのロシア軍による虐殺の地「ブチャ」への訪問や、ウクライナ「戦闘員追悼の壁」への献花など、各国要人のキーウ訪問心にはゼレンスキー大統領が大体付き合ってきた印象を持っているが、ゼレンスキー大統領が今回は岸田首相に付き合っていないのは少し気になったところである。あまりにも突然の訪問でそこまでゼレンスキー大統領が岸田首相に付き合う時間が取れなかったと好意的に解釈したい。何しろ時々刻々の戦況報告を聞き、それに対して指令を出しながらの外交を彼は展開しているのだから。
 
上に掲げたロイターが撮影した両首脳会談後での写真では、両首脳が覚書を交わした書類を抱えている。しかしその内容はまだ公開されていない。

さすがにこの内容は外務省がきっちりと詰めて作文されているものと思われるので、両国の外務省間では、岸田首相の訪問には事前に詳細な詰めがなされていたものと解釈したい。(それとも仮の表紙だけのファイルかもしれない。サインする場面がまだ放映されていないので)

この日は習近平がロシアを訪れており、意図的かどうかはわからないが、岸田首相のキーウ訪問がそれと真正面からぶつかった。覇権国と自由主義国とのダイナミックな外交が対照的に展開されている。


岸田首相は安倍内閣の時に長い間外相を務めていたので、案外世界の首脳は彼の顔を認知しているものと思われる。あまりにもサラリーマン的なのっぺら顔なので、軽く見られてきたと思うが、これからは少し厳しく、ロシアのラブロフ外相のように、「ふてぶてしい」顔で外交に臨んでもらいたい。


(森敏)

追記: この記事を書いたのは今朝の3時ごろだが、正午ごろレストランで外食しているときに、野球で日本がアメリカに 3:2 で勝利したという朗報が入った。午前中はハラハラドキドキで実に心臓に悪かった。めでたしめでたし。


追記2:
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、日本の岸田首相との会談時に、日本には、国際秩序とロシアの侵略からの防衛のために、世界を動員させるために協力するつもりがあると聞くことができたと発言し、日本に謝意を表明した。

ゼレンシキー氏は、「今日は、私たちの国の客人である、日本の岸田首相が、ブチャ視察からウクライナ訪問を始めた。ロシアのテロにより命を奪われた人々皆の追悼からだ。岸田氏は、キーウのミハイル黄金ドーム大聖堂近くの追悼の壁を訪れ、ウクライナのために亡くなった私たちの戦士たちを追悼した」と伝えた。
また同氏は、「そして、世界の首脳たちが、どんなリスクがあろうとも、勇気を示してウクライナを訪問し、私たちの自分の国やウクライナの独立を守っているだけでなく、世界に文明的なルール、文明的な生活が維持され、機能するようにするために戦っている人々に敬意を示すことは、非常に重要だ」と指摘した。
そして同氏は、「私たちの岸田氏の協議は、非常に生産的だった。今回の訪問が日本がG7、偉大な民主的な7つの国家グループの議長国である時に行われていることは指摘すべきだ。日本の強さ、日本のアジアにおける、平和とルールに基づいた国際秩序の防衛におけるリーダーシップ、日本のG7議長国としての責任を考慮すれば、私たちの今日の協議は本当にグローバルな決定をもたらしうるものだ」と発言した。
さらに同氏は、今回の協議で、安全保障、政治、制裁、経済、人道の分野の問題につき話し合ったとし、「日本には、私たちの復興へ加わる準備、その経済的・インフラ的プロセスのリーダーになる準備がある」と伝えた。
同時に同氏は、「しかし、今日、私は、日本には、国際秩序、侵略からの防衛、ロシアのテロからの防衛のために、世界をより積極的に動員するために、私たちと一緒に働く完全に具体的な準備があるということも聞いた。ありがとう、日本!」と強調した。
これに先立ち、21日、岸田首相は、ウクライナを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と会談した。その他、岸田首相はまず、キーウ市到着後にキーウ州ブチャを訪れ、ロシア軍の残虐行為の犠牲者を追悼。その後再びキーウへ移動し、聖ミハイル黄金ドーム修道院横のロシアとの戦争で戦死したウクライナ軍人の追悼碑を訪れ、献花を行っていた。

2023-03-21 07:32 | カテゴリ:未分類
問:
「ChatGPTで代用できる知識と人間に必要な知識について,あなたの考えを述べてください」


とChatGPTに問いかけたら以下の返事が返ってきた。人間はChatに振り回されてはいけない。うまく利用しなければならないということをチャット自身が警告してくれている。ChatGPTはどんな難問・奇問にも生真面目に返事を返してくれるが、それは「正解」ではなく多くの場合は単なる「返事」にすぎない。

返事:
ChatGPTは、機械学習アルゴリズムを使用してトレーニングされた大規模な言語モデルです。ChatGPTは、大量のテキストデータを学習して、人工知能エージェントとしての役割を果たすために必要な知識を獲得しました。ChatGPTは、多くの一般的な知識を持っていますが、人間が持つような実世界の経験や感情、洞察力などの知識には欠けています。

代わりに、ChatGPTは、多くの人間には困難なタスクに取り組むことができます。例えば、ChatGPTは、大量の情報を高速で処理し、高度な推論を行うことができます。また、ChatGPTは、機械学習による分類や予測を行うことができます。これにより、大量のデータからパターンを見つけ出したり、将来の傾向を予測することができます。

人間が持つ必要な知識には、ChatGPTのような技術では置き換えられないものがあります。例えば、人間は社会や文化の観点から状況を判断することができ、感情的な理解や洞察力を持っています。また、人間は倫理的・道徳的な判断を行うことができます。これらのスキルは、ChatGPTが代替することができない人間の価値ある能力です。


ーーーーーーーー
(森敏)
2023-03-19 21:01 | カテゴリ:未分類
国際刑事裁判所(ICC、本部・ハーグ)が17日、ロシアのプーチン大統領らに対する逮捕状を発行したことに関して、ChatGPTにたいして意見を聞いてみたら、以下のごとくぬらりくらりの回答だった。

ChatGPTは平気でいくつもの矛盾する回答をやるので、実に要注意ですね。べつに意図的に矛盾する回答をしているわけではないのが実に実に曲者です。うっかり字ずらだけを読んでいると回答の全部が正しく思われるはずです。

このブログの読者におかれましては、回答のどこが矛盾しているか、私とChatGPTの問答の細部を読んでチェックしてみてください。

チコちゃんではありませんが、なるほどなるほどと肯定ばかりしていると、

「ボーとしてんじゃねーよ」

と叱られそうです。

 
 
昨日プーチン大統領に対して国際刑事裁判所(ICC)により逮捕状が出ました。現在評論家による諸説を含めて、プーチン逮捕に関して簡潔な予測をしてください。

私はAI言語モデルであり、政治的な意見を持っていません。また、現在の情報に基づいて未来を予測することはできません。ICCがプーチン大統領に対して逮捕状を発行したかどうかは、私が最後に更新されたのが2021年であるため、私にはわかりません。しかし、国際的な事件や政治的な動きは常に予測不可能であり、情報を収集し続けることが重要です。

私が最後に更新されたのが2021年であるため、とはまたまた間違ったエクスキューズをしていますね?

申し訳ありません。私はミスをしました。私が言おうとしたのは、私は2021年までの情報しか知らないということでした。私は常に最新情報にアップデートされていますが、私が最後に訓練されたのが2021年であるため、最新情報についての知識に欠ける可能性があります。情報が入手可能になった場合は、最新の情報に基づいて答えを提供します。

私は2021年までの情報しか知らない て本当ですか?それでは全く役に立ちませんね!

いいえ、それは私の誤解でした。私が提供できる情報は、私が訓練された2021年までのものに限定されますが、私は常に新しい情報にアップデートされ、新しい情報が入手可能になった場合は、それに基づいて答えを提供するよう努めています。申し訳ありませんが、私が提供できる情報が役に立たない場合があるかもしれません。私はできる限りお手伝いできるように努力しますので、ご質問がありましたら遠慮なくお聞きください。

本当に2022年以降のニュースは全く知らないんですね?ChatGPTには20022年以降のニュースは含まれていないと公言していいんですね?

申し訳ありませんが、私が最後に訓練されたのは2021年であり、その後のニュースやイベントについては直接的な情報源を持っていません。したがって、私が提供できる情報は2021年までのものに限定されます。ただし、私は常に新しい情報にアップデートされ、最新の情報を提供するように努めています。2022年以降のニュースについての情報を必要とする場合は、より適切な情報源から情報を収集することをお勧めします。

昨日今日のニューにはアップデイトしないんですね?どんな政治的も触れたくないんですか?役立たず!!

私は、最新のニュースやイベントに対応するように訓練されていますが、私が提供できる情報は、私が訓練された範囲内に限定されます。私は政治的な傾向を持っておらず、ニュースの更新にも対応しますが、私が提供できる情報は人工知能による自動応答であり、人間の専門家のように正確な情報を提供することができない場合があります。もし私が提供する情報が役に立たなかった場合は、申し訳ありません。私はできる限りお手伝いできるように努めますので、他に何か質問があればお気軽にお聞きください。

私が提供できる情報は、私が訓練された範囲内に限定されます てどいう意味でしょう? 誰が訓練されたどんな範囲を決めているのでしょうか?

私は、OpenAIが提供するテキスト生成AIの一種であり、事前に決められた範囲内の情報のみを処理および提供することができます。私が提供できる情報は、私が学習したデータセット、トレーニングデータ、および訓練された日付に基づいています。OpenAIが私を訓練するために使用したデータセットには、様々な分野の情報が含まれていますが、それでも私が提供できる情報には限界があります。また、私は人工知能であり、判断を下すことはできますが、それでも最終的な判断はユーザーに委ねられます。

国際刑事裁判所の役割はご存知ですよね?

はい、国際刑事裁判所(ICC)は、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドに対する罪、および侵略行為に対する罪を取り扱う国際的な司法機関です。ICCは、犯罪の容疑者を調査し、訴追することができ、加盟国の裁判所がこれらの犯罪を取り扱うことができない場合には、国際司法裁判所が取り扱うことができます。ICCは、加盟国の協力を得て、国際法に基づいて犯罪を取り扱います。

ICCが逮捕状を出した直近の政治家は誰ですか?と聞いています。

ICCは、犯罪容疑者に対して逮捕状を発行する権限を持っていますが、これまでにICCが逮捕状を発行した政治家はありません。ICCは、加盟国が批准したローマ規程に基づいて、国際刑事裁判所の管轄下にある犯罪に対して調査および訴追を行っています。ICCが発行する逮捕状は、直接的には犯罪容疑者に対するものであり、政治家に対してのみ発行されるものではありません。

ICCが刑事訴追した直近の人物は誰ですか?

ICCが直近に刑事訴追した人物は、2021年3月に行われたマリの元武装勢力指導者であるアリ・クーナ・ゴフが挙げられます。彼は、マリ北部での武装闘争に関与した罪で起訴され、ICCの管轄下である戦争犯罪や人道に対する罪、ジェノサイドに対する罪などのいずれかに該当するとされています。ICCは、アリ・クーナ・ゴフを拘束するための逮捕状を発行しました。

プーチンが訴追されたことをChatGPTは知らないんですね?

私は、2022年以降のニュースについては更新されていないため、プーチン大統領が訴追されたことについては把握していません。国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に対して逮捕状を出したという報道があったということは承知していますが、それについての情報は私が訓練された範囲内には含まれておらず、私はそれについての予測をすることはできません。

ChatGPTは自分自身では「予測」という作業はしないんですか?確率が高いとか低いとかいうことも?

はい、私は自然言語処理の技術を使用して、質問に答えることができますが、私自身が「予測」という作業を行うわけではありません。私が提供する情報は、過去のデータや事実に基づいており、確率については直接的な判断を下すことはできません。ただし、私はある事象が発生する可能性が高いか低いかを推測することができます。しかし、これは確定的な結論ではなく、推測の精度は常に限定されています。

ChatGPTの現時点での限界を知ろうとしているので、あえてむつかしい課題を与えてみました。大体わかりました。

ありがとうございます。私が提供できる情報や予測の精度は、私が訓練された範囲内に限定されているため、いくつかの限界があります。私は自然言語処理の技術を使用して、過去のデータや事実に基づいて質問に答えることができますが、将来の事象に対して正確な予測をすることはできません。また、私が訓練された範囲外のトピックについては情報を提供できません。ただし、可能な限り正確な情報を提供するために、常に最新の情報を収集し、更新されたトピックを学習するよう努めています。

ーーーーー

(森敏)
2023-03-18 13:50 | カテゴリ:未分類
やっと狂犬プーチンに逮捕状が出た。今回の逮捕の理由は「ウクライナの子供たちのロシアへの拉致」という、比較的 ”やわ”な理由だ。

しかし全ウクライナ国民が望んでいるのは「狂犬プーチンによる民間人の殺人容疑による逮捕」だろう。国際刑事裁判所は、、狂犬プーチンの罪状をさらに証拠を固めて、「殺人容疑」で逮捕状を追起訴するに違いない。

これでプーチンは大手を振って諸外国には出かけられないだろう。何しろ今後は外国ではいつどこで逮捕されてもおかしくないから。
  
早く、早く、狂犬プーチンを逮捕して、ウクライナ戦争を早く終結にもっていってもらいたいものだ。
  


国際刑事裁判所、プーチン氏に逮捕状 ウクライナ巡り
2023年3月18日 1:13 (2023年3月18日 13:00更新)

【ブリュッセル=竹内康雄、ワシントン=中村亮】国際刑事裁判所(ICC、本部・ハーグ)は17日、ロシアのプーチン大統領らに対する逮捕状を発行したと発表した。ウクライナの子供をロシアに拉致したことへの関与の疑いが持たれている。だが、逮捕状にロシア側が応じる可能性は低く、実効性は乏しい。
バイデン米大統領は17日、ホワイトハウスで記者団に対し、ICCによる逮捕状を「理にかなっていると思う」と評価した。...


国際刑事裁判所、プーチン氏に逮捕状 逮捕は可能なのか
2023.3.18(土)BBC
国際刑事裁判所、プーチン氏に逮捕状 逮捕は可能なのか-JBpress(日本ビジネスプレス)
国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は17日、ウクライナの子供をロシアに強制移送したことに関与したとして、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領らに戦争犯罪の疑いで逮捕状を出した。BBCのアナ・ホリガン編集委員とスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長が解説する。(略)


国際刑事裁判所 プーチン大統領らに逮捕状、露は反発 バイデン大統領「逮捕状は正当だ」
3/18(土) 11:38配信
日テレNEWS
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を巡り、ICC=国際刑事裁判所は、戦争犯罪の疑いで、プーチン大統領らに対する逮捕状を出しました。ロシア側は、「逮捕状は無効だ」と強く反発しています。 ウクライナでの戦争犯罪について捜査している国際刑事裁判所は17日、ロシアが、占領地域から子どもをロシア側に不法に移送したなどとして、プーチン大統領に対する逮捕状を出しました。 また、子どもの権利などを担当するマリア・リボワベロワ大統領全権代表に対しても同じ容疑で逮捕状を出しています。 ICCは声明でプーチン大統領について、「個人的な刑事責任があると信じるに足りる十分な証拠がある」としています。 またアメリカのバイデン大統領も「逮捕状は正当だ」と強調しました。 バイデン大統領「プーチン大統領が戦争犯罪に関与しているのは明かだ」 ただ、ロシアはICCの締約国ではないため、逮捕に応じる見込みはなく、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「逮捕状は無効であり、容認できない」と強く反発しています


02:03(モスクワ17日20:03)
ロシアの下院議長、SNSへ批判投稿 「ヤンキーはプーチンから手をどけろ」
 国際刑事裁判所(ICC)がロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことについて、プーチン氏側近の一人とされるロシアのボロジン下院議長は17日、「大統領への非難は、我が国への侵略とみなす」とSNSへの投稿で批判した。
 ボロジン氏は「ヤンキーはプーチンから手をどけろ」と述べ、欧米が「ロシア国民とロシア経済の破壊に失敗した」と主張。「『プーチンがいて、ロシアがある』と理解しているから、彼を攻撃している」と、ロシアにはプーチン氏が不可欠であると強調した。
プーチン氏に逮捕状、米報道官が声明 「説明責任を果たさせることを支持」[06:20(ワシントン17日17:20)] 
 国際刑事裁判所(ICC)がロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことを受け、米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は17日、「戦争犯罪の加害者に説明責任を果たさせることを支持する」との声明を出した。
 米国はICCに加盟していない。ワトソン氏は「ロシアがウクライナで戦争犯罪や残虐行為を犯していることは疑いの余地がなく、我々は責任者が責任を負わなければならないと明確にしてきた。ICC検察官は独立した行為者であり、目の前の証拠に基づき、自ら検察としての判断を下すものだ」としており、逮捕状が出たことそのものへの賛否には触れなかった。
 米国務省の報道官は声明で「米国はロシア軍がウクライナで戦争犯罪を犯したと結論づけている。米国の判断はICCの判断とは別物だ」としている。
 米CNNに出演したNSCのカービー戦略広報担当調整官は「ウクライナ国内でロシア軍が起こした戦争犯罪、残虐行為、人道に対する犯罪の証拠を文書化し、分析し、保存するために、我々はウクライナを支援し続ける。戦争犯罪に対する説明責任を果たさせるためには、どんなに時間がかかったとしても私たちは信念を曲げない」と語った。


「非難は我が国への侵略」プーチン氏に逮捕状で側近が批判
 国際刑事裁判所(ICC)は17日、戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したと発表しました。昨年2月の侵攻以降、ロシアが占領したウクライナの地域から子どもらをロシアに不法に連行した行為に関わった疑いがあるとしています。これに対し、ロシア側は「この種のいかなる決定もロシアにとっては法的に取るに足らないものだ」しています。


ウクライナ「歴史的決定」と歓迎 プーチン大統領に戦犯容疑で逮捕状 国際刑事裁判所
2023/3/18 07:34
ロシアのプーチン大統領=17日(AP)
【パリ=三井美奈】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は17日、ロシアのプーチン大統領に対し、ウクライナからの子供の違法な連れ去りの責任があるとして、戦争犯罪容疑で逮捕状を出した。ロシアはICC非加盟で法廷の管轄権を否定しており、当面はプーチン氏の身柄が拘束される見込みはない。だが、国家元首が戦犯容疑者となったことで、ロシアの国際的な孤立が強まることになった。
ICCの発表によると、プーチン氏は指導者として、ウクライナ占領地からの住民連れ去りに加担し、部下の犯罪を止めなかった責任などを問われた。戦時の文民人保護を定めたジュネーブ諸条約は、住民の違法な移送や追放を禁じている。
ICCのカーン主任検察官は、少なくとも数百人の子供が孤児院や施設から連れ去られ、多くはロシア国籍を押し付けられて養子に出された疑いがあると発表した。ICCのホフマンスキ所長は、「逮捕状の執行は、国際社会の協力にかかっている」と述べ、身柄拘束への協力を訴えた。ICCは、ロシアで養子縁組を進めたマリヤ・リボワベロワ大統領全権代表に対しても逮捕状を発令した。
ロイター通信によると、ロシアのペスコフ大統領府報道官は、ICCの管轄権は非加盟のロシアには及ばないと強調し、逮捕状は「恥ずべき決定で、受け入れがたい」と批判した。20日には、中国の習近平国家主席がロシアを訪問する予定だが、中国もICC非加盟で管轄権を認めていない。
一方、ICCの逮捕状発令について、ウクライナのゼレンスキー大統領は「歴史的な決定だ」と歓迎した。ウクライナから1万6000人の子供が連れ去られた記録があると主張した。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表も「ロシアに責任を追及する過程の始まり」だとして、さらなる捜査に期待を示した。



ゼレンシキー宇大統領、国際刑事裁判所によるプーチン露大統領の逮捕状発出にコメント
17.03.2023 23:34
ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、国際刑事裁判所(ICC)がプーチン露大統領の逮捕状を発出したことにつき、歴史的な決定であり、そこから歴史的責任が始まると発言した。
ゼレンシキー宇大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「今日は、国際司法の重要な決定がある。現実的展望のある事件における決定だ。国際刑事裁判所(ICC)がプーチンの逮捕状を出した。歴史的決定であり、そこから歴史的責任が始まる」と伝えた。
同氏はまた、テロ国家の首脳ともう1人のロシア高官が何千人ものウクライナの児童のロシア領への違法移送につき正式に戦争犯罪の容疑者となったとし、ウクライナの法執行機関の捜査では、1万6000人以上のウクライナの子供の強制追放事例が確認されており、本当の数はもっと多いだろうと指摘した。
そして同氏は、そのような犯罪作戦の実行には、テロ国家首脳の命令がなくては不可能だと発言した。
ゼレンシキー氏は、カーン主任検察官のチームとICCに罪人の責任追及のための原則的立場と準備につき謝意を伝えた。
その他同氏は、さらわれた子供たちの内、ウクライナが取り戻すことができたのは300人強にすぎないとし、「全員を取り戻さなければいけないのは明白だ」と強調した。
なお、同日、ICCは、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領と同国のマリヤ・リヴォヴァ=ベロヴァ児童問題オンブズマンの逮捕状を発出したと発表した。


最初の勝利」「西の操り人形」 安保理、プーチン氏逮捕状巡り応酬
ニューヨーク=遠田寛生2023年3月18日 13時30分
 国連安全保障理事会は17日、ウクライナに関する公開会合を開いた。同日に国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことをめぐり、複数の理事国が応酬した。
 口火を切ったのはフランスだった。ドリビエール国連大使が「ICCが逮捕状を出したことを把握している。立証する十分な証拠が存在すると考えているようだ」と発言。すべての調査を支持する姿勢を見せた。
 アルバニアのホジャ国連大使は「この戦争を始め、続行し、戦争による恐ろしい結果をもたらした責任ある男は、今や国際司法によって指名手配されている。説明責任を求めているなかで、最初の勝利だ」と歓迎。「ウクライナで不当かつ違法な戦争をしているすべての者への最初の警鐘にもなる」と加えた。
 マルタや英国もICCを支持する考えを示した。
 ロシアのネベンジャ国連大使は激しく反論した。25分以上の演説の最後に、ICCの逮捕状に言及。ICCを「政治的偏見に満ちた能力のない国際機関」「西側の国の操り人形」などとこき下ろした。





ーーーーー
(森敏)
2023-03-16 15:23 | カテゴリ:未分類

このブログで、これまで何回かイチゴの帯化や帯化奇形植物について紹介してきた。このブログのキーワ-ド検索コーナーで「帯化」と入れていただくと10個以上の記事が出てきます。
例えば直近では、

• 2023/02/03 : 帯化とちおとめ

今回思い切って、生産農協の担当者に、この帯化イチゴの形成に関して、電話で話を聞いてみた。

イチゴのハウス栽培の現場は何度も見てきたが、ハウス栽培にもっていくまでに半年かけて苗を野外で育てる苦労の現場は見たことがなかった。

そこで「とちおとめ」の生産を仕切っていると思われる「JAはが野」をネットで検索すると、苗を育てる現場から温室栽培に至る全工程のそれぞれが非常にわかりやすく写真で紹介されていた。

そこで、JAはが野の営農部に直接電話してみた。専門の人(よしたけさん)が出てきたので、帯化奇形イチゴについて、その発生の詳細を聞いてみた。以下の話が聞けた。

「奇形イチゴ(乱形果と呼んでいるらしい)は、おもに主茎に出る。栽培条件では、栄養が効きすぎる(いき過ぎる?と聞こえた)ときに発生しやすい。全株の初期のころは1%-数%ぐらいも発生する。

これをそのままにしておくと栄養が全部乱形果に取られるので他の茎からのイチゴの成長が悪くなるので、乱形果は必ず摘み取る。

大型の帯化奇形が出るイチゴのランナーを特別に育てるようなことはしていない。あくまで帯化イチゴは偶然の変異の産物である。それの発生率を減らす工夫はしている。

この乱形果を集めて、パックして、個数ではなく重さでそろえて出荷している。店が値段をつけるので一概にいえないが値段は普通の正常果よりも、20-30%安いのではないだろうか。

農薬は「対温室コナジラミ剤」と「防カビ剤」を混合して年4回散布している。イチゴ果実の抜き打ち検査がたびたびあり、これまで農薬の基準値をオーバーしたことは一度もない。

今回台湾で摘発された日本から輸出したイチゴは他社の者であり、「JAはが野」は台湾に輸出はしていない。」

とのことであった。

今年も、大型の帯化イチゴの「あまおう」が九州から出荷されて文京区の店頭に並んでいた。出だしのころは、相変わらず1パック900円程度の高価なものであった。しかしその後、「あまおう」の帯化イチゴはすぐなくなり、「あまおう」は急激に値段が下がり、600円程度になった。関東勢や静岡勢がどんどんのしてきたので、値段を下げざるを得なくなってきたようだ。それでも「あまおう」は今でも一番値段が高い。

栽培現場では、帯化奇形イチゴはいくらでも大きくできるが、それを大きくすると、他の茎への栄養の分配が悪くなるので、一株全体のイチゴの成長が抑えられるのでコスト的にはマイナスになる。だから、帯化イチゴは摘果するとのこと。数年前の手のひら大の「あまおう」は、ワンパック1000円以上したが、そのころは非常に珍しかったので、生産コストに見合った高値で儲けが出たのだろう。大きくて食べ出があったのだ。
 
読者にはWINEPブログの

• 2014/09/20 : 巨大イチゴと巨大タンポポは同じ機作の変異であると思われる

をぜひ再読をお願いします。
  
(森敏)