2011-02-22 16:03 | カテゴリ:未分類

新燃岳の噴火に思う

         

本日11回目の噴火が確認された新燃岳の火山灰は計り知れない量が降り注いでいる。テレビを見ながら、この火山灰の、農作物の被害に心痛している。

        

その一方で、被害住民に対しては実に不遜な言い方になるかも知れないが、噴火が収まった後の、この微粒の火山灰を有効利用できないかと考えていた。
      
    まず、道路などに積もった膨大な火山灰は、丁寧に回収すればセメントなどと混ぜて貴重な建築資材になるだろう。道路などをただ清掃して、土をただ廃棄するのは、実に実にもったいない。

   

町や市は、せっかく公道を清掃するのであれば、道路の火山灰を回収してどこかに大量にストックしておけば、それはいずれ貴重な資源になり、町や市の財政を潤すことにもなるだろう。(もう自覚してやっているのかも知れないが)

    

と思っていたら、建築業者とおぼしきダンプカーが土砂を集めている画像が流れた。さすがに土建業者はきちんと考えている様だ。考え方によっては、彼ら土建業者にとって、今回の火山灰は天の恵みだろう。こんなに新鮮な均一な建築資材がタダで(?)手に入るチャンスはまず無いであろうから。

       

ふもとの陶芸家・宇都野晄さん(65)が素材の粘土に、実験的に工房の前に降り積もった火山灰を混ぜて、「焼き上がった陶器は、火山灰のザラリとした感触が素朴な風合いを生み出していた」というネット動画が流れた。さすがプロの発想だと思ったことである。

        

又、この火山灰が物理化学的にどのような性質の物か、いまのところはっきりはわからないが、そもそも新しく火山から降り注ぐ土砂は、還元性のマグマから吹き上げられて空気中の酸素に触れた時間がまだ短いので、還元性の鉱物が多く含まれており、作物にとって、有効利用できる土壌改良資材でも有りうるのではないだろうか。
    

  常識的に考えても、新生火山灰は積年の雨による溶脱をまだ受けていない土(粘土鉱物)なので、この土壌は植物にとって、ある種の養分が豊富なはずである。

       

小生が専門の「鉄元素」なども、まだ2価鉄化合物で存在する確率が高く、案外、pHが高くなったり、リン酸が集積したりして、鉄欠乏になったハウス土壌などには、2価鉄イオンの供給剤として、この土壌は使えるような気がする。むろん、年月が経てば、酸化されて不溶態の3価鉄化合物になるので、2価鉄イオン供給資材としての効果は低下するだろうが。
  
       

数年の後には、新燃岳の火山灰が降り注いだ地帯は、土壌分析をしてうまい施肥設計をすれば、案外肥沃な作物生産地帯になるような気がする。

   

     

(森敏)

   

付記:被害が現在進行形で、不安の最中の住民の方には不遜を承知で、この記事を書いています。ごめんなさい。

 

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