2010-11-01 12:00 | カテゴリ:未分類

日中両国首脳が仲良くすることが悪いことである?

 
       

今回の国連以来の一連の温家宝首相の菅直人首相に対する、儀礼は実に不快である。
  

ASEANでは、菅首相との会談をドタキャンしたり、韓国の李明博大統領の仲介する握手をさけたり、菅首相とのツーショットの写真撮影を避けたり。すべて外交の常識を一方的に破る稚拙な振る舞いである。余りにもやることが荒っぽい。新興国の外交官ならいざ知らず。

      

もちろんこれらの振る舞いは、温家宝の意志ではなく、すべてが、中国国内世論向けの中国共産党の意向によるものであろう。“反日”を煽りに煽ってきた教育の成果に、自分たちがニッチもサッチも行かなくなっている。

     

温家宝も菅直人も理系の人間であるから、自分たち首脳同士の振る舞いには、お互いに冷めているはずだ。この間の菅直人はなかなか冷めている。我慢に我慢を重ね“大人(たいじん)の振る舞い”である。

  

ひとむかし前、松岡洋右日本全権大使が「もはや日本政府は連盟と協力する努力の限界に達した」と表明し、その場を退席し、世界を相手に国際連盟を“かっこよく”脱退したことが思い起こされる。ロシアのバルチック艦隊を破って以降の大国意識の高揚した当時の日本国民は、ケツをまくった彼の演説にますます高揚し、彼の凱旋帰国を大歓迎したのであった。

   

これと同様、今の中国は、オリンピックや、上海万博の成功などを通じて、誤った大国意識を鼓舞され続けている。青年の意識は「もっともっと世界に大国としての意思表示をせよ! 」というわけである。その恰好の攻撃の対象が日本であり、「日本を沈没させよう!」というスローガンが生まれる所以である。

  

中国の若い報道官が、デモの学生に対してしばしば「大国の国民として冷静な振る舞いを、云々。。」と説得しているのには笑ってしまう。彼は本気でそう思っているのだろうか。

   

若い熱い反日教育を受けた世代の頭を冷やすためには、まだまだ10年以上の年月がかかるだろう。そのうち中国経済のバブルがはじけるという事態も経験しなければならないだろう。 

   

何度も繰り返すが、毛沢東流に言えば、今の中国の「主要矛盾」は、都市と農村、沿岸域と内陸部の極端な経済格差である。

  

しかし、「反日」の本質は、人民の現政権に対する合法的な不満の表明にすぎない。「反日」のスローガンがブーメランのように共産党政権を痛撃している。

    

(喜憂)

秘密

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