2010-09-29 10:25 | カテゴリ:未分類

明らかに潮の目が変わった

         

菅首相がアジア欧州首脳会議(ASEM)に出席の意向を示し、中国の温家宝首相との会談の機会を伺っているが、中国側は「時間がない」と言い訳をして逃げている。

         

これは面白い現象である。ひょっとすると中国は、この会議に温家宝首相ではなく、二線及の人物を出席させるのかも知れない。

        

先日の国連の場では、世界各国の参加者は、尖閣諸島海域で、何が起こったのか真偽が分からず、その船の衝突事件の普遍的な重要性を認識できなかった段階であった。であるから、機先を制して温家宝首相は声高に「中国は領土問題で断固として一歩もゆずらない」とか何とか、言いたい放題を強弁した。
      
しかし、現在は日本側から発信している諸々の客観的情報も、世界の隅々に行きわたっている。したがって、温家宝首相はアジア欧州首脳会議(ASEM)で一方的な放言をできなくなっている。

        

この公の会議の場で、マスコミや諸外国から温家宝首相が糾弾されたら、温家宝首相の面目は丸つぶれになり、中国のプライドが打ち砕かれるだろう。

         

現在、諸外国の反応をネットで検索していると、明らかに、諸外国は、今回の中国の異常に居丈高な帝国主義的な外交に気が付き始め、反発を始め、不快感を示し、対中国政策を再検討する必要性を感じ始めたようである。その雰囲気がアジア欧州首脳会議(ASEM)を支配するかもしれない。

               

尖閣諸島沖で魚船を日本の巡視船にぶつけた中国のジャン・チーシオン船長は、処分保留で保釈された後、中国側のチャーター機で帰国し、地元の福建省に帰郷し、「熱烈歓迎」を受けたようだ。だが、彼の今後の運命も微妙である。その証拠にすでに地元の共産党員は表に立っていないと報じられている。
        
中国は、自国の政策のためには、すぐに特定の人民を英雄に仕立て、役に立たなくなったらすぐにその個人の責任にして使い捨ててきた国である(「文化大革命」の時に何人の英雄が登場し、瞬く間に虐殺されたか、歴史を紐解いてみるとよいだろう)。現在でも中国では「英雄」が急転直下「地獄」に落とされる可能性がないとは云えない。この船長の将来も危ない。

           
中国社会科学院のメンバーが、真のインターナショナリズムを学び、国務院に政策提言することを切に期待したい。外交は確かにゲームの要素も含むが、他国民をゲーム感覚で弄(もてあそ)んではいけない。
                        

(喜憂)

追記:今回菅直人首相がASEMに出席したことの成果は、温家宝首相が領土問題に関して世界に向けて一言も発言させなかったことである。菅首相が温家宝首相と会談したのも、評価すべきであろう。めずらしくも外務省は先手外交を行ったと思う。(2010.10.7.記)

秘密

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