2010-07-30 14:51 | カテゴリ:未分類

親指のケロイド

      

  先ほどテレビで、救急治療法の解説をやっていた。その例として、子どもがカッター・ナイフで指を切ったときのことが述べられていた。

   

  それを見て、いきなり記憶の底から、これまで一度も追想したことがないイメージが湧いてきた。

     

  小学5年生の、工作の時間の時に、小生は小刀の先を自分の方向に向けて木版を削っていて、手が滑って、左親指の皮膚をざくりとえぐってしまった。出血が激しくて、自分でも何がなんだか分からなかった。担任の古薮先生が、冷静に保健室に連れて行ってくれて、保健室の先生が何か薬を処置してくれて親指を包帯でぐるぐる巻きしてくれた。

   

  それから、出血がとまらないので古薮先生は自転車の後ろの荷台に小生を乗せて、急いで近くの外科医に連れて行ってくれたのだった。小生は先生の体にしがみついていた。

   

  いま、それから60年弱が経っているが、左指のその傷はケロイドになって、残っている。

   

  バスケットボールの選手だった先生の広い背中が今でも思い出される。

    
   この時以来、自分は手先が器用でないことをあらゆる場面で自覚させられてきた。

   
  
(森敏)
     
IMG_6006-2.jpg 
第一関節中央部の円形の白い軌跡と後方への縦の白い軌跡が
ナイフでえぐった傷跡

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/883-1a86b68b