2010-07-15 15:48 | カテゴリ:未分類

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   有明の丘基幹的防災拠点施設
  
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        災害用浄水装置
  
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      災害用トイレ
     
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       ソーラー式懐中電灯

      
東京臨海広域防災公園

     

  東京のゆりかもめ線国際展示場前駅で降りて、見渡すと、東に50メートルばかりの高さの真っ白いつやつやの塔がみえるのが気になっていた。そこで思い切って、歩いてそこまで行ってみた。結局有明駅で降りたほうが近かったのだが。

       

  そこは 東京臨海広域防災公園 という敷地で、数人の子どもたちが噴水で水浴びしていた。公園内の建物の入り口には「そなエリア東京」という1,2階に防災体験学習施設があり、それより上の階などは「有明の丘基幹的防災拠点施設」ということであった。

    

  はじめて聞く名前であったが、その施設の機能は関東東海大地震発生時(正確には覚えていないのだが向こう30年以内に発生する確率が70%といってたっけ?)には、総理大臣が首相官邸からヘリコプターで迅速にここに駆けつけて来て、陣頭指揮を執ることになっているのだそうである。

       

  そんなこと、国民は全く知らされていないと思うのだが(少なくとも小生は知らなかった。台風や土砂災害などの時のように総理は首相官邸で総指揮を行うものとばかり思っていた)。

     

  まだ一度も総理を交えた模擬訓練を行ってはいない、ということであるので、今すぐにでも関東東海大地震が起こったら、この施設はまったく機能しないだろう。いくら官僚が地図上のシミュレーションをしていると言っても。

     

  2時間ばかりかけて、体験学習をして、防災グッズなどの展示物を見た。

     

  まだ開館して半年も経っていないようなので、来館者の実績が少ないようであるが(小生が訪れたときは平日だったせいか、来館者は10人以下であった)、そこでの従業員の話では、来館者が年間を通して一日平均300人は集まるように活発に宣伝活動をして盛り上げないと、即「おとりつぶし」になるのだそうである。すなわち「事業仕分け」されるといううわさなのだそうである。

     

  小・中・高の総合学習にぴったりの課題なので、最近はバスで訪れる学校も増えてきているとのことであった。そう聞いて小生は少し胸をなで下ろした。

     

  体験学習を通じて従業員が結構一所懸命やろうとする姿勢は伝わってきた。参観者のためにさらに魅力的にするには、展示のし方や説明の仕方にまだまだ民間の営業センス用いた工夫が必要ではないかと思われた。

     

  展示されている防災グッズで最も印象的であったのは、「災害用浄水装置」と「災害用トイレ」と思われた。「大都市の河川の流域に自家発電の災害用浄水装置を設置するべし」、という法律の一行が地震対策の法案に新しく書き加えられれば、結構この装置の大量生産配布は、菅内閣が唄うライフ・イノベーション技術としてGDP(国内総生産)の向上に貢献するのではないだろうか。

     

  販売されているグッズの中から小生は、個人用の携帯器機として10センチ長の太陽光発電パネル付きLED懐中電灯を購入した(1500円ぐらい)。非常に明るい。


  これは学会などの暗い会場で、手元の講演要旨などを読むのにも、適していると感じた。ただし、直接的な購入の動機は、小生が使っている人工気象器が壊れて、修理を頼んだら、業者がこの手の懐中電灯を持ってきて、気象器の内部の機械室部分を明るく照らしていたからである。実は、常時携帯していれば実験にも役立ちそうなのである。
  
    
(森敏)

追記:故あって、2011年3月11日の東北大震災後9月に訪れた。玄関には東北震災の復興に向けてのパネルが展示してあった。

係りの方に、「東北大震災当時はここで震災対応の閣僚会議が開かれたのですか?」と尋ねたら、「いろいろ当時はそのための備えをしたのですが、総理大臣が指名しなければ、ここが指令棟になることはありません」という拍子抜けの回答が返ってきた。いつ司令塔になるのですか?と聞くと。ここは首都圏が震災に見舞われた時です、と前回とは異なる位置付けに代わっていた。「その時は都知事が新宿都庁で陣頭指揮するのではないですか?」とたずねると、そうだと思います。ということで、結局ここは、実際の震災では、全然役に立たない施設なんだと思ったことである。

実際に30年以内に87%の確率で関東大震災になったら、ゆりかもめ線も止まるし、ここは埋め立て地であるのでの周囲も液状化が激しいだろうから、豊洲から職員は出勤しなければならないだろう。東北大震災が実際に起こったので、真剣に考えて想像をめぐらしてみると、あきらかにこの立派な施設は指令中枢としては本番には迅速に対応できない位置にあると思われた。

秘密

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