2010-06-19 17:32 | カテゴリ:未分類

メキシコ湾の海底油田流出事故に思う

   

メキシコ湾の海底油田からの原油流出事故は、2ヶ月経った現在でも納まる気配がない。今でも一日に35000バレルから60000バレル流出しているという。
     
この問題での技術的な課題は、「海底油田の“掘削の技術”はあっても、吹き上げる油田の穴を防いだり、海洋汚染の“修復の技術”が未熟である」ということにつきる。特に、穴を防止するする技術が未開発であったということには、今更ながら恐怖を感じる。海底油田開発というのは何という荒っぽい技術なんだろう。

     

現在、東シナ海の海底油田掘削が中国政府によって行われている。ここで行使されている技術が、どれだけ信頼性があるのか、思わず心配になってきた。
    
この大陸棚は台風が常時通過する経路上にある。大陸棚に打ち込まれた、シリンダーの海中の部分が海面から何メートルあるのか知らないが、その部分は海流によって、いつも大きく揺さぶられているだろう。(ちなみに、報道によるとメキシコ湾の場合は1.6キロメートルもの長さのシリンダーが打ち込まれているとのことである、今回の事故はその根元が多分メキシコ湾流かハリケーン台風で折れたのであろう)

      

湾岸戦争の時にイラクがクエートから撤退するときに、多くの油田に放火して行った記憶は我々にはまだ新しい。その結果、クエートの広大な土壌が原油で汚染された。陸上での油田の炎上を阻止する技術や、汚染された土壌の石油を分解する技術が、当時は報道されていた。幸い、前者は既存の技術で封じ込めに成功したようだが、後者に関しては成功したのかどうか現状の報告がない。当時、オッペンハイマー菌などが話題になったが、その後も強力な石油分解菌が開発されたのだろうか? クエートの石油汚染土壌修復は一体どの程度まで進んでいるのだろうか?

      

もし、中国の海底油田のシリンダーが折れる事故が起きたらどうなるだろうか? 一番の被害者は普段は黒潮の恵みを受けている我が日本列島であろう。その黒潮に乗って、絶え間なく漏出した石油が流れてくるだろう。これは広範な領域の黒潮生態系の完全な破壊に通じるだろう。

     

このようなリスクを回避するためにも、この中国の海底油田開発には国際的な監視が必須であるように思われる。海底油田に関しては、事故が起きたときの修復技術がまだ無いことが今回満天下に明らかになったのであるから、ことは急を要すると思う。
     

事故が起きてからでは遅い。
     
(喜憂)
  
追記:このルイジアナ沖の海底油田漏出事故は、爆発によるものだという報道が成されている。どこであれ油田である限り爆発事故はいつでも起こりうることであろう。BT社という歴史がある会社にしては何という拙劣な事故なんだろうかと思う。益々、中国の大陸棚油田開発が心配になってきた。(6月20日)

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/865-b97f86f0