2010-06-05 14:17 | カテゴリ:未分類

小説家の政治的発言について

        

先日、作家の渡辺淳一がテレビで、普天間問題で意見を述べていた。語ったことは、大略第2次大戦後の日米関係史であったのだが、全くありふれた通史を情熱を持って語っていたのには、聞いていていささかしらけた。

     

以前にも「壁と卵」というタイトルで、作家の村上春樹が、イスラエルで「エルサレム賞」の受賞講演を行ったことは記憶に新しい。イスラエルに対するガザ地区への侵略に対して述べられている“弱者の視点に立つ”という思想は、かつての、公害反対闘争やベトナム反戦運動で、生まれたことで、今日ではさほど新しいメッセージではない。

     

ジャーナリズムやマスコミは、時としてヴィヴィッドな政治問題に作家を呼んで語らせるときがあるが、彼らは本来政治の専門家ではないので、発言にうーんと納得させる重みが感じられない。

     

同じ番組の中で、全然別の話題で「科学技術はどんどん変化しますが、変わらないのは人の心です」と言うことを渡辺淳一が述べていたが、これは元大学病院の医者であった作家の面目躍如であった。

        

作家は「愛」や「恋」を語ればよいが、政治に口出しすると自ずとぼろが出る。

              

(管窺)

 

 

秘密

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