2010-06-01 16:39 | カテゴリ:未分類

二つの発言



橋下徹・大阪府知事(平成22年5月28日朝日新聞より転載)
・・・・沖縄県などの犠牲の上に、大阪府民は安全をタダ乗りしている。普天間問題がクローズアップされ、チャンスだ。小学校の子どもですら、この問題を考えるようになった。ただ、自治体が動いても、米国からダメだと言われると動けない。2006年の米軍再編のロードマップを履行し、政府が第2段階の基地負担軽減というときに話を振ってもらえれば、できる限りのことはする。必要があれば、沖縄のみなさんにお願いをしに行き、大阪府民として申し訳ございませんと言いたい。

  

福島瑞穂社民党党首の会見要旨(朝日新聞からの転載)

・・・・・連立政権で頑張ってきたが、社民党は沖縄を裏切ることはできない。…この問題には3つの大義がある。「もう基地を作るな」と異議を申し立てている沖縄の人たちとの連帯。二つ目は国民と政府との信頼関係。(首相が)「最低でも県外」という約束を反故にするなら政府と国民の信頼は破壊される。二つ目は日米関係。地元の賛成なく反対の中で強行することは日米関係も破壊する。鳩山総理は「辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒瀆(ぼうとく)だ」と言った。わたしを罷免することは沖縄を切り捨て国民を裏切ることだ。激しく失望している。沖縄の負担を増やす政治には加担できない。私は約束した政治をしっかりやり、新しい時代を切り開いていきたい。沖縄問題の真の解決のため邁進していきたい。

     

橋下、福島両者ともに弁護士出身である。福島党首の理念は立派だが実に青臭い。地方行政に這いつくばって努力している橋下知事は大局観があるし、現実的で前向きである。

  

普天間基地問題は鳩山首相を非難すればいいというものではない。現実的に日本全体が沖縄の負担軽減にどう答えるかの具体的政策が問われているのに、福島党首のようにいまさら理念を語っても解決はない。

   

総論(沖縄の基地負担軽減)賛成、各論反対(わが県には基地が来てほしくない)は世の常である。

 

1970年代以来の公害問題の時も、総論賛成(すなわち公害反対)でも、各論反対(我が町には、廃棄物処理施設は来てほしくない)であり続けている。

 

普天間の代替地として辺野古沿岸付近に新しい基地を作ることなんぞ、ほとんど不可能であろう。この世界的なテロ対策の時代に住民敵視の中での新しい辺野古米軍基地の運営なんぞあり得ないし、アメリカも本心ではそれが可能だとは思っていないだろう。思っているとすれば、アメリカの情報網はよほどのノーテンキであろう。

 

鳩山首相が意図すると否とにかかわらず、沖縄住民の戦後65年間にわたる米軍基地による恐怖の生活が、このたび白日の下にさらされたのだから、本土への危険分散は当然だろう。本土の応分の負担は当然だろう。これは現在のように、いかにも沖縄県民の立場に立ったかのごとくマスコミや世論が鳩山政権を非難しても始まらない。本土の日本人は何か勘違いしているのではないか? 問われているのは自分自身だろうが。

 

沖縄の普天間米軍基地の環境アセスを高めて住民保護を強化し、海兵隊のグアムへの移転完了後に、普天間基地返還を徐々に迫っていけばいいのである。

 

米軍のわがままを許さずに、本土自衛隊基地などで自衛隊と沖縄海兵隊との合同演習などの転戦が不可能なわけがない。抑止力はアメリカの太平洋艦隊なのであり、海兵隊ではない。

 

国を揺るがす北朝鮮の原爆ミサイルが日本に向かっても、自衛隊やイージス艦による迎撃や追撃ミサイル以外は、海兵隊では日本にとって何の戦力にもならないことは自明であろう。

 

離任の挨拶をする福島瑞穂小子化担当大臣や辻元清美国土交通副大臣の、女の惜別の涙に、惑わされてはいけない。

        

(喜憂)

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/853-11fd09e7