2008-04-04 10:43 | カテゴリ:未分類

日本庭園の国際化

 

金沢城から金沢大学が撤退してから「平成13年に金沢城公園が開園した。兼六園と一体的な管理運営と利用の促進を図り、城とその外庭を総合的に県内外にアピールする」(「この人と歩く城と庭のガイドツアー」案内書の説明による。平成19年度版)ということになったようである。

 

そこで、日本語と中国語の漢字(台湾人用?)と中国語の新体漢字(大陸人用?)とハングル(韓国人用)と英語で別々に作成された「金沢城・兼六園ガイドマップ」というのが事務所の前に置いてあり、勝手に取ってもよいようになっていた。小松空港や富山空港に国際便が乗り入れてきたので、地方も国際化に力を入れ始めたのであろう。これには素直に感心した。

 

現在進行形の金沢城全体の修復再構築にはかなりの県予算が投入されていると考えられるので、それに見合った観光収入を得る必要があるのだろう。集客力がある魅力的な姿に復活してほしいものである。庭園管理に関わる職員もそれなりに厳しい評価を受けているのだろうと想像した。

 

観光都市である京都でも英語と日本語を併記したパンフレットは置いてあるが、ハングルや漢字(新体漢字と旧漢字)となるとほとんどの寺・神社・庭園はまだまだである。京都のお寺はどこでもお金を取るが、僧侶や神官 は伝統にあぐらをかいて、世界に向けたサービス精神がないのかもしれない。

 

先日札幌のコンベンションホールで植物生理学会があった。全国で千人以上の参加者がいた。小生は合間を見て北海道大学植物園に出かけてみた。雪のためか庭園には入れないが、温室は可能と書いてあったので門番さんに、「入れてくれませんか?」というと、「今日は休みだよ!」とにべもない。入り口にもどって案内版をよく見ると休日と土日も休園ということで、残念ながらその日は3月20日木曜日でおり悪く休日であったので温室も見られなかった。そこで翌日金曜日に午後3時半に再訪したら、裏木戸が開いていて入れたのだが、温室に入ろうとしたら、研究者らしき人がすでに帰り支度をしており「3時半で閉館です!」ということで、入れてもらえなかった。植物生理学会に参加しているとおぼしき人物数人が残念そうに植物園の訪問記念に庭園内に雪の中から頭をのぞかせ始めた蕗(ふき)の薹(とう)などを仕方なく撮影していた。(下の写真)

 

多分北海道大学が担当校としては10年に1回も回ってこない植物生理学会である。その道の専門家に「特別企画」を組んで、学会の期間中は学会員に対しては名だたる北大植物園の温室を徹底的に見てもらう、という企画は出来なかったのだろうか、と非常に残念に思ったことである。いろんな意見をいただける絶好のチャンスであったのではないだろうか。「そんな時間外雑用はしたくない」という声がすぐに帰ってきそうであるが。。。。

 

国立大学も法人化して中期目標として「社会貢献」、「学術交流」、「国際貢献」などを標榜しているのだが、なかなか内部のスタッフの頭を切り換えるには時間がかかりそうである。

現在各大学の博物館は存立の意義を問われており、国民に対してかなりのサービス意識でもって運営されようとしている。各大学の植物園のガバナンス(管理運営)はどうなっているのだろうか。

fukinotou.jpg

(森敏)

 

秘密

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