2010-02-13 13:30 | カテゴリ:未分類

若手官僚は専門職大学院で再研修することをすすめます

       

津村啓介・内閣府政務官が、科学新聞で、編集部のインタビューに対して先日の民主党による“事業仕分け”についての見解を述べている。(2月12日号)

      

・・・・・・・(略)・・第一回の事業仕分けには課題も多かった。仕分け人の側の知識の限界、事前準備の限界、一方で仕分けられた側、事業官庁側のプレゼン能力の致命的な低さ。非常に冗長な、的を得ていない答え。事業仕分けでは、的を得た短い、わかりやすい答えが求められていたのに、それが全く出来ていなかった。だからこそ仕分けられたのであって、これを仕分け人サイドの準備不足、知識不足だけをあげつらうのはフェアでない。事業仕分けのもうすこしモデラートな中身の分かった専門家による、かつ、国民に開かれた、わかりやすい、そして外部からのチェック可能なスキームを作ることが必要で、それが(総合科学技術会議の)アクションプランだと思っている。・・(略)・・・・

      

結局、科学技術の問題は、大衆の理解を得るためには、事業の成果を日頃から絶え間なく社会に向けて情報発信することが必要である。そのことによって、仕分け人にその事業の意義を理解できる能力をアップしてもらうことが必要である。一方、仕分けされる側は、科学とは、技術とは、独創性とは、先駆性とは、などが体の芯で分かっていなければ、事業仕分けの場での仕分け人からの質問に対して決して的確な応答は出来ないだろう。

      

現在の各省庁の役人(官僚)は修士号や博士号を持った人材が僅少であるので、本当には科学とは、技術とは、独創性とは、先駆性とは、などが体で分かっていない。したがって、こういう人材が、いくら仕分けのためのプレゼンテーションの予行演習をしていっても、事業仕分け人の質問に対して、瞬時に的確な応答を出来るとはとても思えない。

      

    ではどうするべきか?

      

  すでに現在各大学の卒業予定者に対しては、各省庁は理系の人材に対しても強く公務員試験の応募を呼びかけている。これは非常によいことである。出来れば修士課程や博士課程の卒業生を学部卒よりも優先的に採用してもらいたい。

 

  なぜなら修士論文や博士論文はその時代の最先端の研究を理解し、研究成果が独創的か先駆的でなければ、書き上げられないはずだからである。

     

  一方では、現在すでに在職している、科学技術関連の省庁の役人に対しは、半ば強制的な、科学技術とはなんぞや、を理解するための再教育が必須であると思う。

    

  すでに大学卒業後10年ぐらいの社会人に対しては、専門職大学院が数年前から全国の大学に開設されている。経営工学、知的財産学、公共政策学、管理学など、多彩な授業と研究テーマが用意されている。自己資金を使ってでも、あるいは省庁から多少の援助を出してでも、既存官僚をこういうところに再研修に出して、学術とはなんぞや、科学とは、技術とは、独創性とは、先駆性とは、等について、もう一度体得する機会を与えることが必須のように思われる。

     

学部生の時だけでは、「学問が体系的に出来ていること」ことすらきちんと理解できずに卒業して、公務員試験を受かったから官僚になった人が多いことと思われる。修士号や博士号を獲得したり、専門職大学院を経験したりして、こうした学問の <面白さ> や <厳しさ> を良く理解して役人になった人材ならば、事業仕分け人に対して縦横に柔軟に応答できるように省内でも鍛えがいがあるはずである。

            

(森敏)

秘密

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