廃屋の庇の下にスズメバチの巣(右上)を発見
鱗片状の渦には中心がある
スズメバチの巣に思う
通勤経路の途中に旧い家屋があり、ツタで覆われていた。それが最近ツタの葉が全部散ってしまってツタだけが家を取り巻いている。
と、よくみると大きな卵状のスズメバチの巣が屋根の庇(ひさし)の下にぶら下がっている。
カメラで撮影して、拡大すると、渦巻き状の縞模様がよく見える。
この渦巻きには一ヶ所だけ核となる中心部分がある。あたかもそこから右に旋回するように渦巻き状の鱗片のパーツがつぎつぎと形成されて、それらがくっつきあって、巣が形成されている様に見える。しかし、巣は当然最初に庇にぶら下がる所から形成されるだろうから、多分この中心部分は巣つくりの最終段階での〆の部分なのだろう。
スズメバチの巣はどれぐらいの年月で形成されるのだろうか? これまできちんと考えたことがなかった。一体、この世の中に巣の形成過程をきちんと観察した酔狂な人はいるのであろうか?
まさか個々のスズメバチは頭の中に巣が出来上がった全体の像を描いて、それに向かって材料を貼り付けていったわけではないだろう。個々のスズメバチは本能にしたがった微分的な行動しか行っていないだろう。それがいつの間にか積分すれば外見上立派な卵状の巣になっていくのだろう。
それとも女王蜂みたいな、建築現場全体を統括する指揮官が何人(蜂?)か居るのだろうか?
そもそも屋根の庇の下に「ここがいい!」と最初に設置場所を指定した指揮官クラスの蜂がいたはずである。
巣の中を割るともっと巧妙な巣の構造が見えるのだろう。
本能とはいえ、これらがすべて蜂の遺伝子に支配されている事を考えると驚嘆するの他はない。
などと、考えながらネットで検索してみるすと、なんと
「スズメバチの巣と体のしくみ」 という大変明解な解剖学的な研究が紹介されていた。これには脱帽です。興味のある方はこのキーワードでご検索ください。
詳しくは知らないのだが、ハチの社会的行動に関する遺伝子レベルでの研究はこれからなのではなかろうか。まず養蜂産業に有用なミツバチから始めるべきか。
ス ズといメバチの巣と体のしくみ
(森敏)




