2009-10-27 15:07 | カテゴリ:未分類

鳩山由起夫の<情>と菅直人の<理>の2人三脚で

      

鳩山首相の所信演説は感動的であったという意見が多い。これに対して自民党の谷垣氏が鳩山氏の演説に対する民主党議員の反応を「まるでヒットラー・ユーゲントの集団だ」とこき下ろしていた。

       

そこで大学の若い人に「ヒットラー・ユーゲントって何者か知っているかい?」と聞いてみたところ、ほとんどの学生が知らないようであった。最近の大学生は世界史を学んでいないのだ。党首がこういう堅いアナクロニズムの言葉を使うところが、自民党が凋落する傾向のゆえんなのかも知れない。

 

ところで、鳩山演説は<情に訴える>点では大いに成功しているように思った。しかし、我々科学技術に関心のある人間が演説の原文を新聞で改めてよく読むと、[で、科学技術政策は、具体的にどうするの?という点では鳩山演説は全く明解ではない。全文15000字の内わずか以下の300字ばかりが科学技術に対して費やされているにすぎない。

   

 --略--

同時に、内需を中心とした安定的な成長を実現することが極めて重要となります。世界最高の低炭素型産業、「緑の産業」を成長の柱として育てあげ、国民生活のあらゆる場面における情報通信技術の利活用の促進や、先端分野における研究開発、人材育成の強化などにより、科学技術の力で世界をリードするとともに、いま一度、規制のあり方を全面的に見直し、新たな需要サイクルを創出してまいります。また、公共事業依存型の産業構造を「コンクリートから人へ」という基本方針に基づき、転換してまいります。暮らしの安心を支える医療や介護、未来への投資である子育てや教育、地域を支える農業、林業、観光などの分野で、しっかりとした産業を育て、新しい雇用と需要を生み出してまいります--略--

      

 

この中核の論旨は「緑の産業」(菅流で言えば「グリーン・イノベーション」)という言葉である。

       

鳩山由起夫が国民に<情>を訴え、菅直人がどこかの機会に全国民にこのグリーンイノベーションの中身すなわち<理(ことわり>を訴えることを、強く願っている。科学技術に関しては未だ言葉だけが踊っている。実態がまだまだぼんやりとしか見えない。

       

民主党は、非常に難しいプロセスであろうが、早急に諸学の叡智を絞って科学技術政策の具体案を構築し、斬新な予算案を確立しなければならない。産官学が注目しているのだ。

      

当面、何よりも株が逡巡して低迷している。

           

(管窺)

秘密

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