2009-10-18 10:44 | カテゴリ:未分類

何という甘さ

   

感染した受験生に追試 新型インフルに国立大学が救済策(朝日新聞)

   

というタイトルの記事が載っている。公立大学協会は「追試験などで受験機会を確保することが望ましい」という意見だという。8つの国立大学も再受験を行う、65国立大学が検討中。

  

一体何を考えているのだろうか。

   

受験日に備えて、インフルエンザなどのいかなる病気にもかからないように心と体の準備をするのは受験生の心得るべき必須の条件であろう。有事に備えて如何に心身共に万全の体制に高めていくかは入学試験が与える人生における大きな試練であろう。風邪や病気になったら、ランクを落とした他の受験日の大学を受けるか、浪人することが、当たり前のことだろう。人生には、いくら用心しても不慮の事態が起こりうる。その場合は他の方針を考えるのも修業のうちであろう。

   

前期と後期にわけた、大学受験制度を採用した大学が、後期をやめつつある。後期に入学した学生の成績をトレースした結果、彼らが必ずしも学業レベルが高くない、あるいは高くならない、あるいは一芸に秀でているわけではない、のがその理由である。大学が入試準備に費やすエネルギーと、獲得した学生の質の対費用効果が問われているのである。

  

公立大学協会はいくら少子化対策として優秀な大学生を取りたいからといって、「追試験などで受験機会を確保することが望ましい」などという過保護の方針を打ち出してはいけない。

  

まさか国立大学協会はこの公立大学協会のような馬鹿な合意はしないでしょうね。

    

断固として「再入試はしない」という方針を打ち出している東京芸術大学は賢明です。エリート大学の矜持を感じる。

      

(管窺)

追記(10月28日):国立大学協会もインフルエンザの「再入試をする」と決めたと報じられている。ほんとうに何をかいわんやですね。馬鹿もほどほどにしたらといいたい。

  

現在は入試に関する大学側の不詳事に関して、大学当局やマスコミの目が、実に厳しくなっている。したがって入試問題の作成に関しては、隠密に作業を担当している教員は、ほとんど一年がかりで会議を繰り返し、チェックをしているのである。であるから、今回国立大学協会が「再入試」を決定したので、末端教師の作業量が2倍になることを覚悟しなければならないだろう。その分、教員の研究時間が削られることは明らかである。このようにして大学上層部の馬鹿な決定が末端教員の知的基礎体力を削減することになるのである。

  

国立大学が法人化して以降、このような大学執行部によるトップダウンの愚行が繰り返し行われるようになっている。実に憂慮すべきことである。

秘密

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