2009-10-15 11:04 | カテゴリ:未分類

リハーサル

   

  林真理子の「リハーサル」(文藝春秋11月号)は、一気に読ませた。

  

  先日の芥川賞の「終の住家」(磯崎憲一郎)は男性から見た中年男性の日常生活の略記(サマリー)のようなものであるが、男性である小生から見てあまり感動がなかったことはすでにこのブログでも述べた。

     

  ところがこの「リハーサル」は女性から見た50歳に入った女性の肉体的な魅力の衰えに伴う寂寥感が活写されていて、一気に読ませた。女性でなければ絶対に描けないことが書かれている。

    

  林真理子の小説は読んだことが無く、毎週の週刊文春での随筆からの印象では、彼女は中年のじゃじゃ馬女性という印象が強いのだが、この短編小説はなかなかやるではないかと思った。

 

  しかし、余り頻繁にこんなエロスの小説は書けないだろうな。あまり入れ込むと、かっての短編女流作家・森瑶子のように早死にしてしまうよ。自分の神経を削ることになるだろうから。

       

(森敏)

秘密

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