2008-02-27 17:26 | カテゴリ:未分類

何のアレルギーだろう?

 

25年ほど前に夏場に野外でイネの水耕栽培をするのに、短パンツになって、トロッコの上の磁製のポットの水換えをしなければならなかった。そのとき一緒に作業していた学生の両足があちこち打ち傷による汚い痣(あざ)のようになっていて、一瞬びっくりしたことがある。どうしたのだ?と聞いても、言を左右して彼はほんとうの理由を言わなかったが、子供のときからずっとこうなんだ、というようなことを言っていた。遺伝的なものもあるのだろうかと思ったが、それ以来この件は吾輩の頭の中では忘却の彼方であった。しかし数年前から、吾輩自身の両足の脛(すね)から下が、あちこち痣(あざ)の様相を呈してきた。とくに秋口に空気が乾燥してくると、夕方になるとズボン下と接している部分がかゆくて我慢ができなくなる。風呂にはいるといきなり猛烈なかゆみが始まり両手の指の爪でごしごし掴くことになる。これでは風呂の湯が汚れるので、風呂に入る前に、両足を石けんをつけて化繊の手ぬぐいで思い切りごしごしして、表皮を一枚めくるぐらい洗う。そうすると痒(かゆ)みが静まって、やっとゆっくり風呂に浸かれる。

最初は、このかゆみの原因が、下着の合成洗剤が完全に洗い落とされていないせいだと思って、妻には洗濯機での水洗を徹底するようにしてもらった。その結果少しは刺激が和らいだような気がしていたが、そうすることが完全な解決にはならないことが、次第に分かってきた。秋口に始まった痒(かゆ)みは冬の期間に少しは少なくなるが、立春を過ぎはじめると、またかゆみがぶり返すのが常である。それとともに花粉情報が放映されはじめる。そこで「はた!」と気がついたのだが、この足のすねの痒(かゆ)み症状と花粉は関係があるのではないだろうか?

我が家は洗濯物を戸外に干しているので、車が頻繁に通る大通りからは100mは離れているが、洗濯物は排気ガスの粉塵や、車のタイヤの粉塵で絶えず汚染されているはずである。ふだんはこうして戸外で乾かした下着をつけても痒(かゆ)みはない。しかし、秋口にくるぶしまでくるズボン下をはくようになると、これががぜん、足の痒みの直接の原因になる。ズボン下につく粉塵ではなく、もしかしたら花粉が原因で痒みが誘発されるのではないだろうか?晩秋には花粉が舞い始める。一冬越してまた春が近づくとまた花粉が舞い始める。その時期と吾輩の症状は、ぴったりと一致するではないか。花粉アレルギー症に対するこれまでの吾輩の俗物的知見は、「鼻水が出て、目や耳がかゆくなる、頭がボーとする」などであった。吾輩にはそのような症状はないので、自分は花粉アレルギー症ではないと思っていた。花粉が足の皮膚についてアレルギーを誘発すると言うことがあるのだろうか?足には粘膜がないが、何かの拍子で足の皮膚をひっかいていると、そこからますます痒みが拡大していくように思われる。温度が低い湿度が低いという条件も、痒みの誘発には強い相乗効果があるように思われる。

 

最近健康診断の結果が悪くて、数年ぶりの病院通いをしている。待合室で、暇にまかせていろいろの診療科の掲示板をみていると、皮膚科の掲示版で

 

『化繊の手ぬぐいで皮膚をごしごしやると、表皮が傷ついてメラニン色素が沈着して皮膚があざ黒くなりますのでやめましょう』

 

と言うことが書かれていた。これには全くまいった。吾輩は足首や両脛(すね)が、かゆくなると、化繊の手ぬぐいでそこを毎日風呂場で思い切りごしごしと洗っていたのである!! このメラニン色素沈着症状である痣(あざ)を人工的に誘発していたわけである。これまでどうしても解けなかった疑問が「ストン」と胸に落ちた。

 

それでも、吾輩には足首がかゆくなる生理学的な原因はまだ理解できていない。医者に聞くと「かゆみのメカニズム」はあまり明快には解明されていないし、「かゆみの遺伝子」なるものは存在しないということである。

 

(管窺)

 

 

秘密

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