2009-10-13 14:02 | カテゴリ:未分類

刈り込みバサミは中大高窪教授殺害事件の物証たりうるか?

  

先日、以下の二つの記事が載った。ここでこれまでの報道で初めて、凶器の具体例が紹介されている。

   

・凶器は刈り込みばさみで、刃の長さは約27㎝あり、刃を含む全長約78㎝。捜査関係者によると、山本容疑者は分解して片方だけを凶器にし、刃の先端をヤスリで磨いてとがらせたという。(朝日新聞)

・刈り込みばさみを分解して作った刃物(刃渡り約27㎝)で、高窪さんの胸などを10回以上刺し、殺害したとしている。(読売新聞)

   

ということである。あたかも検察側が見てきたように具体的な刃の長さが約27センチと紹介されているが、この物(ぶつ)は検察側が、犯人が廃棄したものをどこかで見つけてきたものではなく、単なる山本容疑者による供述に基づくものであるようだ。こんな<言いぐさ>が<科学的事実>として提案・採用されたらたまらない。

    

検察は何故容疑者が刈り込みバサミを購入した販売店に行って同じものを見つけて、実際に犯人がそこで購入したかどうかを証明しないのだろうか?購入当日のレシートを見れば分かるだろうに。

    

犯行に至るすべての行程(家を出てから、犯行に及び、帰宅するまで)を現場検証したという報告も聞かない。不可解すぎる。

     

この裁判に係わる裁判員はどうかきちんとした物証がなされているかどうかを有罪か無罪かの判定基準にしていただきたい。とりわけこの裁判は、山本容疑者の精神鑑定が行われているので、供述の信憑性が物証によって、証明されることが非常に重要な案件であると思われる。

 

        

      

山本容疑者を起訴   東京地検「責任能力ある」   2009.10.3 朝日新聞

 中央大学理工学部教授の高窪統さん(当時45)が東京都文京区の同大後楽園キャンパスで刺殺された事件で、東京地検は2日、教え子のアルバイト店員山本竜太容疑者(28)を殺人罪で起訴した。

 起訴状などによると、山本容疑者は今年1月14日午前10時半前、同キャンパス1号館4階の男子トイレで、自作の刃物で高窪さんの胸や背中などを多数突き刺すなどし、殺害したとされる。地検は精神鑑定の結果を受け、「刑事責任能力がある」と判断した。

 凶器は刈り込みばさみで、刃の長さは約27㎝あり、刃を含む全長約78㎝。捜査関係者によると、山本容疑者は分解して片方だけを凶器にし、刃の先端をヤスリで磨いてとがらせたという。

 また、山本容疑者は卒業翌年の05年夏ごろ、会社を辞めた後、高窪さんに相談に行った際、「怖い」と言われたとして、不満を述べているという。実際はその時テレビのニュースで見た政治家の自殺についての発現だったのに、自分に向けられたものと思い違いしていたという。

 

 

 

中大教授殺害 元教え子起訴  精神鑑定3ヶ月半 「責任問える」2009.10.3 読売新聞

 中央理工学部教授の高窪統さん(当時45)が殺害された事件で、東京地検は2日、高窪さんの教え子のアルバイト店員山本竜太容疑者(28)(神奈川県平塚市)を殺人罪で東京地裁に起訴した。同地検は、約3ヶ月かけて精神鑑定を行った結果、責任能力は問えると判断した。

 起訴状では、山本容疑者は1月14日、東京都文京区の中央大後楽園キャンパス1号館4階の男子トイレ内で、刈り込みばさみを分解して作った刃物(刃渡り約27㎝)で、高窪さんの胸などを10回以上刺し、殺害したとしている。

 同地検は、犯行時の山本容疑者の精神状態を調べるため、6月8日から9月30日まで鑑定留置し、精神鑑定を行っていた。関係者によると、鑑定では精神的な障害が指摘されたが、同地検は、障害が犯行に及ぼした影響や、動機、事件後の行動などから、責任能力を問えると判断した。事件は、裁判員裁判の対象。犯行動機には不可解な点もあり、公判では、精神的な障害による影響も合わせ、裁判員の判断が注目される。

 

(管窺)

 

 

 

 

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/649-1a71735a