2009-09-02 09:28 | カテゴリ:未分類

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              夏目雅子

 

 

 

 

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           阿修羅像

  

 

夏目雅子と阿修羅像

  

    テレビで映画「瀬戸内少年野球団」(阿久悠原作)を見ていて、夏目雅子(故人)のクラシックな魅力に惹かれた。何故だろうとよくよく考えてみると、彼女の顔の表情がとても興福寺の阿修羅像に似ていることに気が付いた。

 

    昔、京都の知人が、わざわざ京都から奈良に車でこの阿修羅像を見にいこう、といったときは、小生はそれほど興味があるわけではなかった。中学生の時の遠足で見た記憶しかなかったから。実際当日も阿修羅像を間近で見ながらも、あまり感興が沸かなかった。しかし高齢の知人はじっと見つめていた。

  

    この映画の写真は、夏目雅子が、戦争に出征した夫の生死が分からないで、まだ帰ってこないときに、夫の弟と一度寝た事を、この夫が金刀比羅宮で宮司をしているところに後日会いにいって、そのことを告白する場面である。その苦渋に満ちた顔つきが、阿修羅像の顔と一致した。 

  

この顔はそういう内面の顔なんだ、と思うと、また仏像のイメージが、小生の中で一枚剥がれた。

    

(森敏)

追記:『心映えの記』 太田治子  中央公論新社 を読んでいたら以下の文章にぶち当たった。やはり阿修羅像は<じっと人知れず何かに耐えている姿>に映るようである。

 (幼いときの)母は子供たちから石を投げられている時に、ただうすぼんやりと立ちつくしていたとは思われないのだった。ぼんやりとしながらも、その眉のしかめかたは、奈良の興福寺の阿修羅像のようであったと思われるのだ。

P145

 

 

秘密

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