2009-08-31 16:26 | カテゴリ:未分類

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    紫色の朝顔の上の雨滴(色がまだらになりつつある)

 

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紫色の朝顔は雨滴の下が紫色が退色してピンクになって行きつつある

 

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 ピンクの朝顔の上の雨滴の下の花弁の色はそのまま

 

雨滴による朝顔の変色

  正午前に親類の結婚式場に受付時間より早く着いた。そのとたんに、台風の予兆のほんの小雨が降ってきた。そこで近くの美術館で1時間ばかり時間を過ごして、雨が止んだところを見計らって、広い公園を30分ばかり散歩した。

   

フェンスの垣根に西洋朝顔を絡ませて咲かせていていたが、ほとんどがすでに萎(すぼ)みつつあった。まだ開いているものをよく覗いてみると、一時間前に降ったばかりの小さな雨滴が花弁の上に分散している。ピンク色の花弁は雨滴の影響がなかったが、赤紫色(スカーレット)の花弁は、雨滴の下の花弁の色が少しずつ退色していた。

    

雨滴が花弁の細胞の液胞にしみこんでその雨滴のPHが多分強酸性のために、花弁の液胞のアントシアニンと金属のキレート結合が切れて、紫色がピンク色に退色し始めているものと思われた。

 

最初からピンク色の朝顔は、退色が鮮明ではない。雨滴と液胞のpHがほぼ等しいからであろう。 

 

この、花の色素とpHの関係に関しては吉田久美準教授(名古屋大学情報科学研究科)によって精力的に研究されている。

 

(森敏)

昔、ドイツの黒い森(シュバルツヴァルツ)を訪れたときに、酸性雨であちこちのヨーロッパトウヒが枯れていたが、その枯れ方が、まず、トウヒの葉が黄色くなっていくところから始まっていた。

その理由として、「酸性雨が葉の細胞の葉緑体にしみこんで、葉緑素(クロロフィル)の骨格の中心にあるマグネシウム(Mg)がpHの低下により抜け出して、ポルフィリン環だけになってしまうからである」と言う説明を受けたことがある。黄色い理由は、緑色の葉緑素が退色して、残された下地の色のカロチンの色が黄色く相対的に浮かび上がってくるのであるという理屈である。紅葉と似た原理である。酸性雨の影響で、そんなことがあるのかナーと、にわかには信じられなかったが、どうやら事実らしい。

今回は、これと同じ事が朝顔の花弁でも起こっているわけである。

 

秘密

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