2008-02-19 15:09 | カテゴリ:未分類

天女の舞

 

トリノ・オリンピックで優勝した荒川静香さんのフィギュアースケートの舞には、世界中が釘づけになった。彼女のいろんなポーズの写真のショットを新聞や週刊誌のグラビアで見て思ったことは、彼女の顔が、日本の男性の誰もが好む顔なのではないだろうか?ということである。タイに駐在している友人が彼女の優勝直後に送ってきたメールには、彼女のことを「日本のマドンナ」と感服・賞賛していた。マドンナというと、まず思い浮かべるのが、レオナルドダビンチの描くモナリザの像であろう。この聖母のような永遠の笑みが、西洋人をとらえて放さない。

 

さて、日本で過去をたどって、どういう顔が現代の日本人男性の好みだろうか?小生の乏しい見聞では広隆寺の弥勒菩薩がもっともいい雰囲気を漂わせているのではないだろうか。荒川静香さんの両手の指先の隅々にもわたる研ぎ澄まされた優雅な雰囲気には日本舞踊の伝統を強く感じる。先日この広隆寺を訪れた。本堂の閉門5分前に、いささか興奮して駆け込んで来た若い外国の娘さんが、わずか5分間の鑑賞の後に建物から出てきたときには、目を真っ赤にしてぼろぼろと感激の涙を流していたのにはいささか驚いた。やはりあの弥勒菩薩の笑みと所作には何か西欧人をも引きつけるものがあるのであろう。

 

西域、中国、朝鮮、日本の仏教伝来の国々は、荒川静香さんの片足を高く上げ両手を開いて羽ばたく姿で弧を描く数秒間のスケーテイングや、しなやかな反り身のイナバウアーに天女の羽衣の舞を連想したのではなかろうか。そういえば後楽園ドームホテルのロビーにある平山郁夫画伯のテラコッタと呼んでいいの装飾用大型粘土製品で制作された「天女の舞」の顔も荒川静香さんによく似ているように思う。

 

現在は浅田真央ちゃんが、もっとも弥勒菩薩に似ていると思う。彼女の振り付けの中に、是非この弥勒菩薩のように、しなやかな薬指と親指がふれて、人差し指と中指をかるく頬に触れたポーズを入れて頂きたいものである。そうすれば、彼女が仏教圏諸国で抜群の評判を得ること間違い無し、という気がする。

 

(森敏)

秘密

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