2009-08-13 13:06 | カテゴリ:未分類

村上春樹の「1Q84」を読む

     

  盆休みにかこつけて自宅に引きこもって村上春樹の「1Q84」を読んだ。

    

  この本は村上春樹の本としては、「ノルウェイの森」の次に、読みやすい本だと思った。上巻の書き出しがサスペンスドラマ的であり、ぐいぐいと引き込まれる。

     

  「二つの月」とか、「リトル・ピープル」とか訳のわからない、あちらの世界(1Q84)と、こちらの世界(1984)というオカルト的な話が、下巻から出てくるのだが、そこで小生は一気にへこんでしまった。

   

  村上春樹の他の小説でも、<長いトンネル>とか<深い井戸>とかが、しきりに出てくるのだが、この鬱病患者が読むと同感するだろう内容についてはいつも辟易している。

   

  今回の「1Q84」では、そういう話は一切なかったので、何とか最後まで読み通した。下巻は中身でなく<村上春樹の文体を鑑賞しながら読もう>と決めると、退屈はしなかった。

   

  それにしても、いつも思うのだが、随所に出てくるセックスの描写は本当に巧いと思う。

   

(森敏)

 

追記1:読んだあと何となく不消化の感があった。その理由をよく考えてみると、あちらこちらに、意味ありげに登場させてきた人物が、いつの間にか背景に消えてしまって、その役割が不明なままである。と思って改めて本の表紙を見ると、この本は上巻と下巻なのではなく、1巻と2巻となっている。場合によっては3巻、4巻と続くのかも知れない。続編に期待したい。

 

追記2:とは言ってみたものの、2巻の最後に主人公の青豆は短銃自殺してしまっているし、もう続編は無理かな?

 

秘密

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