2009-08-07 14:13 | カテゴリ:未分類

「短期間に専門外の判断は困難」:最先端研究開発支援プログラム 

    

科学新聞8月7日号が第一面に「最先端研究開発支援プログラム」(5年間の総額2700億円)に関して、上記のタイトルのトップ記事を掲載している。

  

応募してきた565件の課題

http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/wt3/wt3.htmlにアクセスすれば見られる)

から、今後8月30日までに、5年間で90億円をもらう中心研究者を30名選定するという、評価委員にとっては超過密スケジュールである。

  

研究者の感覚でまじめに考えれば、文科省は評価委員に対して能力の限界を超えた、不可能なことを平気でやらせていると言わざるを得ない。拙速の極みであろう。

  

現在の同一分野の研究者達に対して、この資金をもらったものと、もらわないものの差が、将来研究者として致命的な差を生むだろう。その死命を決するような資金配分のためには、よほどの慎重を極めた詳細な専門的な判断が要請されるだろう。書面審査、メールレビュー、ヒアリングの3段階でこの1ヶ月で簡単に決めるべきこととはとても思えない。

  

この資金をもらった研究者はそれこそ “ぬれてにあわ”の“ぼろもうけ”ということになるだろう。ノーベル賞をもらうよりも実質的でうれしいかも知れない

  

 この科学新聞の記者は述べている。

そもそも今回の2700億円の基金は、我々が支払った税金を財源とするものではなく、赤字国債が財源であり、我々の子供の世代が負担することになるものだ。それだけに、将来の日本が元気になる課題を少しでも多く選ばなくてはならない。ちなみに、基金の設置を決めた日本学術振興会法の改正案は、参議院で修正され、基金の設置目的から「緊急経済対策」は削られている。また政府関係者からは、「現政権の実績にするためにも衆議院選挙前に決める必要があるからだ」という話も聞こえてくる。

 研究開発本来の目的を考えた時、最も大切なことは、今の世代だけではなく、次ぎの世代に向けて、何を残せるのかではないだろうか。今回の選定プロセスで、本当にそうした課題を数多く選べるのか、疑問が残る。

  

まさに正論である。

  

実に、やらずブッタクリの厳正さに欠ける学術行政といわざるを得ない。

  

(管窺)

 

 

 

秘密

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