2009-05-20 12:01 | カテゴリ:未分類

養鶏現場の声

 

「AQUA」 (May 2009)と言うBM技術協会の機関誌に、山形県(株)米沢郷牧場の石川公士さんが、生産現場ならではの体験談を披露している。現場の話はいろんな情報を含んでおり、学問的にもヒントを与えてくれるので、面白いので紹介したい。

 

 

 (養鶏は)いまは減反奨励金などの補助金があるから金額的にやれるところがありますが、今後、多収穫技術の開発と、世界の穀物相場の高騰次第で飼料米の活用が重要になるかもしれません。

 

 実験を重ねて、養鶏飼料成分の70%くらいは飼料米・くず米など米由来のものでいけるということがわかってきました。ひよこの段階から砂肝を力強くしようと、籾殻つきの米をひよこに食べさせる実験もしましたが、成功でした。

 

 牛の場合は米をたくさん食べさせると脂肪がつき過ぎるんですね。もともと草を食べる動物ですから。

 

 米にはトウモロコシのような色素が入っていないので、米由来の飼料で育てた鶏はくちばしや足が黄色くなりません。また、肉の色も白っぽくなります。これを消費者に理解してもらうように「こめ鶏」として売り方を考える必要があるかもしれません。

 

 鶏は腸が短いので、食べたものが口から入って約三時間後には、もうお尻から糞になって出てしまいます。鶏はエサの30%しか消化吸収できなくて、70%の栄養分は、そのまま鶏糞となってでてきてしまう。だからタンパク質などがたくさん残った鶏糞を利用しないのはもったいないことです。

 

 鶏糞は堆肥としてとても有効です。リンの含有も多い。日本の土地はもともとリンが少ないし、化成肥料の原料のリン鉱石も取り尽くして少なくなってきたと聞きます。

   

(森敏)

秘密

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