2009-05-06 13:33 | カテゴリ:未分類

 

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下野した心境を詠ったものだろう(署名は南州と読める)

   

なんでも鑑定団による「西郷の書」の考証

 

12チャンネルの“なんでも鑑定団”が霧島に出張して、「西郷の書」を鑑定している。登場した掛け軸の中から確か6つが本物と鑑定され、それらの中身が口語調で解説されていた。それを引き写したので紹介する。中身の大部分は西郷隆盛が征韓論に破れて下野して薩摩に帰ってからの心境を吐露したものだろう。「翔ぶがごとく」の著者である司馬遼太郎はこれらの書を読んだのだろうか?

 

読むと少しせつなくなるのだが、以下のとおりである。

 

1)

役人生活から逃れて、遠く山水の珍しい景色を探り

心霊の宿る山の奥深い趣を写すために

硯に筆を携えてきたが

温泉に浸り、付近を散歩すると

今まで覆っていた雲がさっと開けて

青々とした夏山が高くつき立ち

空が広々と仰がれる大自然の美に

楽しさは実地に直に接した自分でなくては

誰も知ることは出来ない

 

2)

赤子のように慕う心を

どこに向けたらいいのだろう

青い雲は遠く隔たり近づけない

貧しかったり、豊かだったり

まるで泡や夢のよう

昨日は情け深かった人も

今はまるで道行く人のように知らんぷり

 

3)

髪が白くなっても顔が皺だらけになっても構わない

勇む心で剣を帯びていながら手柄がない

百千の借金取りが来ても怖くない

世間の豹や虎のような奴らの群れから逃げ出したのだから

 

4)

今の情勢に私一人合わない

笑い声を聴くのに堪えられない

恥をそそごうとするものは戦略を議論し

義を忘れたものは講和を唱えている

秦檜のような連中は今も多く

武公の様なものはなかなか出てこない

どちらが正しいか今はわかるはずがない

後世にはきっと私が正しいことがわかるだろう

 

5)

犬を連れて 雲を抜けて

1人で山に登る

切り立った峰の間で

威勢良く詩をうたう

見てみろ 世間の人間の陰険な心を

世渡りは 山道を歩くより難しい

 

6)

(梅は)桃が色っぽく咲いているのを

笑っているようだ

天の神は(梅を)優遇しているので

他の花より先に咲く

雪まじりの風が刀のように吹いて

(梅の)蕾をくだこうとするが

なお香りを漂わせ 節操を保っている

 

 (森敏)

秘密

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