2009-03-01 18:28 | カテゴリ:未分類

乾燥ひじきのミネラル成分について

 

  現在、房総半島では「房州ひじき」の収穫の盛りである。

  

  日本の食品成分表の中で記載されているあらゆる食品の中で、鉄含有量が最高値を示すものは「乾燥ひじき」(大匙1杯30gに5.5mg含まれる.すなわち含有量0.550mg/1g.)である。ヒジキは鉄以外にもナトリウム、カリウム、カルシュウム、マグネシウムの含量もずば抜けて高い食品に属する。そこで、鉄等のミネラル栄養の供給源として、日本ではヒジキ生産者による推薦がなされてきたし、国民栄養として定着している。

  

  一方、ヒジキに関しては以下のことが最近わかってきている(以下 北里大学学長室通信 情報:農と環境と医療47号 2009/2/1による)。

 

市場に流通する乾燥ヒジキの無機5価ヒ素(ヒ酸)濃度は約10-100µg/gと、高濃度である。ヒ酸(半数致死量LD50=48mg/kg)は亜ヒ酸(LD50=14.6mg/kg)の次に毒性が高い化合物である。そこで20047月英国食品規格庁は、ヒジキに含有する高濃度の無機ヒ素による健康、影響を懸念し、自国民にヒジキ摂取の禁止を勧告した。一方、これを受けて日本では2007年3月、内閣府食品安全委員会による「ヒジキに含まれるヒ素の評価基礎資料調査報告書」が山内博・北里大学医療衛生学部教授等により作成された。同氏は

 

「ヒジキや他の海草類を食材にする日本の食文化は大事に守る必要性は感じている。しかし、妊婦や乳幼児を中心にミネラルの摂取源として、従来のように海草類にその役割を求めることは、ヒ素の毒性から変革が必要と感じる。一方、一般の成人においても、一度に大量の海草類の摂取は、過剰の中毒性ヒ素を体内に保持することになり、発ガン性のリスク増加の要因になる可能性があり、食する方法に工夫が必要と感じる。」

と極めて慎重にコメントしている。

 

(森敏)

 

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