2009-01-19 07:19 | カテゴリ:未分類

近現代美術は弁証法を基礎とする欧米のモダニズムの思想をベースにしている

 

  「なぜ21世紀に美術館は必要なのか?」というテーマで長谷川祐子・東京都現代美術館チーフキュレーターが論考を述べている。(学士会会報No874、最新号)

 

  その文章の中で、上記の表題に記した言葉が出てきた。一瞬面食らってしまった。この文章の前後関係を読んでも、小生のような素人には、一体何が言いたいのか、何を言っているのか分からなかった。

 

  そこで、全6ページに亘る文章を腰を据えて読む羽目になってしまった。実に生硬な文章である。合計3回読んでやっと全体で何を言いたいのかが理解できた(つもりである)。実に隙間のない正確な理詰めの文章なので、軽い気持ちで読み飛ばすと、小生のようなぼけ老人には何が言いたいのかすぐ分からなくなってしまう。学士会報を読むのはたぶん60歳以上が大部分だろうから、小生とどっこいの印象を持つ人が多いのではないかと思料する。

 

  ちなみに、ヘーゲル、マルクス、エンゲルスらの唯物弁証法と言う言葉は小生も若い時に必至で勉強した記憶があるが、今ではすっかり忘れてしまっている。googleで検索すると

弁証法:この世のすべての概念は、正(テーゼ)、反(アンチテーゼ)、合(ジンテーゼ)の三つに分けられるという考え方や、その方法。

と言う一般的な定義がのっている。しかしその内容は哲学の歴史では極めて多義に亘っている。小生のその後の経験からの結論は<弁証法とは結局“へりくつ”である>。

 

  この弁証法という言葉以外に長谷川祐子氏の文章には沢山の横文字(カタカナ)が飛び交っている。美術の世界ではこのような言葉が平時にも飛び交っているのであろうか? 実に衒学的な世界だなあと思ってしまう。

  

  この彼女の論考の次のページには

「路面電車によるまちづくり」(宇都宮浄人・日本銀行金融研究所企画役)という実に平易な文章が7ページに亘って載っている。これは一回読んでスー!と言いたいことが分かった。

 

  暇な方は両者の文章を読み比べてみて下さい。

 

  

(森敏)

秘密

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