2009-01-10 21:19 | カテゴリ:未分類

icyounominotsukikata1.jpg 

 

      樹上に何かかたまりが。。。

 

icyounominotsukikata2.jpg 

 

        ギンナンの実が。。。。

  

完全に落葉した銀杏の木のギンナンが落下しない理由

 

  

  現在、街路樹の銀杏の木は全部葉が散って枯れ枝だけになっている。

  

  散歩していると、ある背の高い銀杏のあちこちの枝にかたまりがくっ付いているのに遭遇した。遠目には着生ランでもくっ着けているのかなと思った。そこでその銀杏の木の下にいって、よく見上げるとなんと群集した銀杏の実がずっしりとまだ落下せずに枝に残っているのであった。銀杏の実がこんな風にかたまって枝に付いているところを初めて見た。葉が黄色くなって実が落ちながら黄葉も散るので、葉が全部散った銀杏の木には実が全く付いていないのが普通の銀杏の木の姿である。

  

  これまでにこんな銀杏の木は見たことがなかった。だからこの木はきっと変異株なのだろうと思う。この木を挿し木で増やせば、葉が散ってからきれいにギンナンを採取できる食用の銀杏の木が新しく育成できるかも知れない。

  

  イネ科植物でも野生種ほど脱粒性が高い。とくに原種は脱粒性が非常に高い。農民は少しずつ品種改良を重ねて籾が生育途中でつぎつぎと自然に落下しないような栽培品種を選抜してきたのである。脱粒による収穫のロスがなく一斉に収穫が出来るように。

  

  ギンナンの実と、銀杏の葉が落葉するときの葉柄部分の離層形成のメカニズムはおそらく同じ様式なのだろう。しかしこの目の前の変異株は離層形成ホルモンであるアプシジン酸の生合成にかかわる遺伝子の発現のタイミングが葉の方が実よりも早いのかも知れない。

    

(森敏)

   

付記:アプシジン酸は落葉を促進する植物ホルモンとしてワタの実などから単離された。

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/391-bd7c6f60