2008-12-21 10:57 | カテゴリ:未分類

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各種の植物でにぎやかな植物棚。水耕液は上から下に

循環して自然落下させる。左上は水耕液をくみ上げる

ためのエネルギーを得るための太陽光パネル。

 

立体園芸

 

「エコプロダクト2008」展示の第4回目の紹介をする。

 

農業や環境の展示会には、必ずと言ってよいほど、水耕栽培の展示がある。これは一見簡単なように見えるが実は非常に難しい技術なのである。やってみて分かることであるが、失敗の決定的な理由は、病原菌の繁殖である。まず素人がやると最後には植物が病気で全滅する。結局ダメだと言うことでほとんどの企業が技術開発に失敗して撤退するのである。

 

病原菌を完全に繁殖させないためには、完全閉鎖系でなくてはならず、そうでない場合はときどき部屋を紫外線殺菌する。場合によっては応急措置として農薬を散布しなければならない。葉ものには農薬は散布できないので感染株を引き抜くしかない。水耕液をときどき紫外線殺菌するようなこともやる必要がある。

 

とにかく土壌ではなく水耕液というなんのpH緩衝能もない培地である上に、水耕という流動系であるので、感染菌が培地にはいると一気に全植物に廻ってしまうのである。

 

今回の展示では、立体状の棚にポットをはめ込める穴を空けておき、そこに各種の食用作物や花卉園芸作物をはめ込み、水耕液が循環するタイプであった。気分にまかせて色々の植物をデザインできるので、観賞用にも使えるし、野菜栽培にも使える。

 

これだと、セットされている植物の種類が様々で同一種でないので、仮に病原菌が発生しても、病原菌の種類と植物の親和性が異なるので、菌の汚染が一気に広まらないので、クレバーな方法だと思ったことである。もしあるポットの植物が感染してもそのポットを引き抜けば、他に広まらないという利点もある。

 

更に、水耕液は、太陽光パネルのエネルギーで一旦高いところに上げてから、あとは自然落下で順繰りにまんべんなく行き渡るようにラインを組んでいるので、エネルギーが要らない。水耕液は回収して再利用するというわけである。

 

野外での栽培にはまだいろいろと工夫が要るが、防風の工夫があるベランダや、ガラス室内での家庭園芸には使えそうである。これで家庭で新鮮な野菜が年から年中とれれば、ハッピーであろう。

  

(森敏)

  

秘密

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