2008-01-07 11:03 | カテゴリ:未分類

門松のない風景

 

2007年の12月31日は夜の10時頃に気晴らしを兼ねて、年末の街を2時間ばかり散歩した。すべてのコンビニと、ラーメン屋と蕎麦屋とが開店していたが、あとはなべて休みであった。特徴的だったことは、門松が非常に少ないということであった。近所の約1キロ四方の大通りを歩いたのだが、2つの大学、2つの専門学校、7つのすべての銀行や信用金庫、区役所、4つの郵便局、すべてのマンションが、申し合わせたように全く門松を立てていなかった。立てていたところは、遊技場の入り口2カ所、各社の事務所が入っている雑居ビル1棟、老舗の和菓子屋1軒、10カ所あるホテルうちの2棟、400以上はあると思われる中小企業のビルのうち2棟のみであった。そのかわりに、

 「謹賀新年 平成二〇年  ○○○町会」

      「迎春  平成20年  △△△商店会」

という、紙がぺたりとほとんどすべての店のドアやビルの玄関入り口のガラスに貼っているだけであった。

 

いつのころからか虚礼廃止ということにでもなったのだろうか。 実に味気ない風景である。翌日の2008年元旦に、もう一度同じ道を散策して見たが、企業のビル1棟と飲食店1棟にさらに新しく門松が立っていたにすぎなかった。顧客相手のサービス業である銀行や郵便局などは薄っぺらい紙切れでなく門松ぐらいは立ててもいいのではないか? それとも「私達はみだりに木を切ったりしない環境に易しい組織です」とでも言いたいのであろうか? 信教の自由がどうのこうのという意見に対してかかわりたくないからであろうか? 単なる節約からなのか? このような淋しい風景は、次第に日本人の情操を崩壊させていくのではなかろうか。

飾り付けに気合いの入った門松をながめるとほんとうに清々(すがすが)しく心が晴れ晴れとする。本日1月7日までは松の内である。本日門松は撤去される。「松の内(うち)」と言う言葉も死語になりつつあるのだろうが。

年の初めの ためしとて 終わりなき世の めでたさを
       松竹立てて 門ごとに 祝う今日こそ 楽しけれ

 

                      (管窺)

秘密

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