2008-12-04 18:33 | カテゴリ:未分類

今年の日展

 

乃木坂の新国立美術館で開かれている「第40回日展」に今年もでかけた。デジカメでこっそりと誰にもじゃまにならない様にシャッター音も消してフラッシュもたかずにごくごく遠慮がちに、好きな写真をほんとうにたまに撮っていたら、女性の係員に見つかってしまった。

 

つかつかと寄ってきて、申込用紙にご記名頂ければ、ご遠慮なく撮ってもいいのですが、というので、会場の元の入り口につれていかれた。書類に名前と電話番号を記入したら、腕にダイダイ色の紙のテープを巻いてくれた。これで、「お好きな絵をいくらでもお撮りください」ということである。

 

おかげさまでその後は、日本画、洋画、美術工芸、書道、彫刻のこれはと思ったものを堂々と撮影させてもらった。著作権に関しては良く理解しているつもりなので、別に営利目的があるわけではないが、写真を撮るつもりで鑑賞するのと、そうでないのとでは、なぜか目に焼き付き方が違うように思うのである。

 

あらためて会場を眺めると50人に1人ぐらいがカメラを提げて腕章を巻いていた。一眼レフでシャッター音をたてて撮影している人がいたが、これはさすがに、あたりに迷惑だと思った。これは禁止すべきであろう。

 

確か昨年は写真撮影を許されていなかったと記憶するので、日展主催者側も少しは鑑賞者の身になってきたのかと思った。それから、3名の画家の方が実際の絵の前で絵の鑑賞の助けをしていた。すこし説明を聞き始めたが、声が小さくて聞きづらいうえに、これにつきあったあと全部見るにはとてもこちらに時間がなさそうだったので、相変わらず自己流に駆け足で見て回った。

 

日展はここを皮切りに日本全国を行脚する予定のようであるが、是非この写真撮影は全国のどの会場でも許可してあげてください。

 

ざっと全部見て回るのに2時間かかった、足が棒になってしまった。会場の外に8つソファーがあり、展示場のなかにもトイレのある窓側に4つソファーがあるのだが、いかにも少ない。日展は作品数が多いためか、展示物の前にソファーを置く余裕が無く、疲れるのでゆっくりと見られないのがいつも難点である。

 

今年は美術工芸の部門で小生にとって「はっ」とする作品がいくつかあった。この分野はよく知らない世界なので、どれもすばらしい作品だと思ってしまう。彫刻に関してはなにをどのように見ていいのかいつもわからないままである。

 

  隣の部屋で別料金でピカソ展をやっていたが、今更もうピカソでも無かろうと、こちらの見学は遠慮した。せっかく日展の作品で心が洗われたのを、真に僭越ながら、ピカソのしちめんどくさい理論で気持ちが屈折したくないと思ったからである。

   

(森敏)

秘密

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