2008-11-24 13:23 | カテゴリ:未分類

gibererinn.jpg 

ジベレリンのコムギ葉の伸張部位への分布

 

放射性ジベレリンのコムギ茎葉部での分布の写真(自由に授業に使ってください

  

   

  この図は、小生が修士課程の時に取ったラジオオートグラフの写真です。実験の手順は以下のとうりです。

   

1.14標識酢酸(14CH3COOH)を、ジベレリン生産菌であるGibberella fujikuroi の培地に投与して、恒温室で2週間培養します。

  

2.培地を濃縮して、ジベレリン酸(GA)を薄層クロマトグラフィーで精製単離します。

  

3.その14Cで放射性標識された結晶を、水耕栽培して育てた小麦の水耕液にいれて、一日間人工気象室で栽培し、根から吸収させます。

  

4.次にその植物体を培地から取り出して、根を切断して、地上部を、画用紙の上で丁寧に引き延ばしてアイロンがけします。

  

5.この押し葉の上にX線フイルムを圧着して、1週間暗室で感光させます。そのX線フィルムを現像します。

   

  この写真はフィルムを反転した像ですが、白く光った部位が、植物ホルモンであるジベレリンが移行して存在している部位です。葉がまさに伸張している付け根の部分に集積していることがわかります。ジベレリンは、植物の細胞の伸張促進作用を有していますので、その部位に特異的に移行していることがわかります。

   

  この写真は、小生が、論文にする機会が無くて放置していたものですが、世界の誰もこのような写真を撮っている人はいないはずです。どうかご自由に植物生理学の授業に使ってください。

    

(森敏)

秘密

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