2008-11-22 17:44 | カテゴリ:未分類

外国人に東京のどこを案内すればよいか

   

今回2泊3日(実質1日半)の東京滞在予定のスペインの研究者に、東京の観光案内を頼まれた。彼は東京訪問はこれで2度目なので、一度めのときに訪問したことのある浅草寺、浜離宮、皇居は候補としてはぶいた。そこで、効率的に東京で歴史のある文京区近辺を考えた。何しろ京都も2度訪問しているので、目が肥えている。江戸文化の歴史が浅いことも知っている。

 

第一日目は:本人はガーデンパレスに宿泊しているので、折り紙会館、湯島天神(の菊展)、後楽園ドームホテルの最上階レストランからの眺め、小石川後楽園(の紅葉)、東京駅大丸、新丸ビル(からの東京駅の夜景)、文京区シビックセンター(からの夜景)とレストラン、後楽園ラクーアの音楽噴水、

 

  第2日目は:東京大学構内案内と研究室案内、東天紅、不忍池(弁天堂でお参り)を含む上野公園一帯(散策)、国立博物館(常設展)、アメヤ横町(の雑踏)、上野松坂屋、秋葉原のビッグカメラ店(電気製品)、大学近傍のフランス料理店

等であった。

  

折り紙会館、湯島天神、国立博物館等やはり日本の伝統ものに興味を示したようである。ところが残念ながら、これらの場所では日本語の表記があっても、英語の表記がない展示が大部分で、なかなか説明に苦労した。この点では明らかに京都や金沢などの方が外国人には親切であると思う。これらの観光地では英語ばかりでなく、ハングルや漢字も使って表記をしているところがかなりあるからである。案内しながら、あらためて東京は外国人に対して“お高くとまっている”ような印象を持ったことである。

 

もっとも残念だったのは、上野の「西郷隆盛の像」の説明に全く英語の表記がないことであった。これは是非入れてもらいたいものだ。もっとも、この像の前で明治維新の意義をどれだけ語れるかが、紹介者には試されるわけであるが、小生はなかなか苦労した。なぜこの像で西郷が着物姿で、草履で、犬を連れているかなどは、その理由を語るには、司馬遼太郎の「龍馬がゆく」とか「翔ぶが如く」とかの作品を読んでいなければ、絶対に説明できなかったと思う。

    

ところで、上野国立博物館の常設の系統的な日本文化の歴史展示は改めてすばらしいと思った。案内しながら外国人といえども、具体的な日本の歴史を知らなくても文物を鑑賞することによって、日本文化の特色を理解してくれるようになることは確実であると思ったことである。

  

秋葉原のビッグカメラの喫茶店で彼と話をしていると、彼が、川端康成の小説を読んでおり、村上春樹のスペイン語訳を最近のものも含めてすべて読んでいて心からの彼のファンであり、吉本ばななのスペイン語訳を読んで同じくファンでもあることを知って小生は驚嘆した。スペインでも村上春樹はかなり読まれていると言うことである。

  

小生は川端康成はほぼすべて読んでいるが、あとの二人の作家は全く最初から読む気がしないで残念ながら”積ん読”のままである。すこし後ろめたかった。

  

(森敏)

秘密

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