2008-11-19 09:13 | カテゴリ:未分類

三権分立も何処へやら

 

中国が汚染粉ミルク訴訟を妨害 弁護士に圧力

2008104 22:09

 【香港4日共同】4日付の香港各紙は、有害物質メラミンによる中国の汚染粉ミルク事件で、中国当局が弁護士に対し、被害者による集団訴訟や救済活動にかかわらないよう圧力をかけていると伝えた。

各紙によると、粉ミルク事件以降、中国各地の弁護士100人以上が集まってボランティアで弁護団を結成、無料で法律相談に乗るなどしていた。しかし弁護士らによると、その後各地の当局者が弁護団の弁護士やその上司に対し、活動をやめるように圧力をかけ、既に数十人の弁護士が弁護団から脱退する意向を表明した。

 

  日本では中学生の時に教えられる「司法、立法、行政」という三権分立の近代法の組織とその精神が、中国ではいまだはるか彼方の未来でなければ成就しないようである。

  本日(20081119) の朝日新聞朝刊「世界発」のページの 「粉乳訴訟たなざらし」という記事のなかで、弁護団のひとり、張凱氏(30)は 「司法当局から(小生の註:訴訟支援を取り下げよという)いさめる声もうけるが、保護者の要望を無視するわけにもいかない。道のりは遠いかも知れないが、少しずつ中国法制の変化を促していくしかない」と語る、 とある。

  結局、共産党が日本でいう最高裁判所に相当する最高人民法院を支配し、下級法院は上級法院の決定や意向に反するものには手を付けないということなのである。

  民主主義国家では刑事裁判とか民事裁判とかは常識だろうに。この件で被害者が民事裁判さえ起こせない、ということは、最上位に君臨する共産党が絶対権限を維持して最高人民法院に「裁判提訴を受け付けるな」と命令しているからに他ならない。

  以前にこのブログでも書いたが、現在中国共産党のナンバー2は習近平氏である。彼は精華大学の理科系(有機合成)の学部卒業生であるが、そのあと精華大学人文社会学院に入学し、現役在職中に法学博士の称号を取得している。現在の9名の政治局員のうち、李克強(経済学博士)と二人だけが文系の出自である。

  したがって特にこのメラミン汚染の件では習近平のイニシアテイブで、早急に中国でも近代法の精神が一気に成就されることを期待したい。このメラミン汚染問題は、世界中を巻き込んだ事件であるので、国際社会が注目していることを、共産党幹部は強く頭に入れなければならないだろう。中国の世界標準に見合った行動が問われている。世界が納得する行動を取らなければ、めぐりめぐって中国製品の加工食品の輸出力が回復しないだろう。

  

(森敏)

 

 

秘密

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