2008-11-18 17:46 | カテゴリ:未分類

kodakara1.jpg 

 旅先のホテルの食堂で見た鉢植えのコダカラベンケイソウ

kodakara2.jpg 

  文京区京華通りの店の飾り窓においてあった

  コダカラベンケイソウ。すでに根が出ている。

  

  

  

コダカラベンケイソウ

   

コダカラベンケイソウは実に不思議な植物ですね。自分の葉っぱの周辺のギザギザの谷間の部分に次の世代のベンケイソウをずらりと着けています。その子供をよく見るとまたすでに次の曾孫をつけています。そして根を生やして、風や雨などの適当な刺激で、親株から剥離脱落して、土壌に非常にうまく(ほとんど100%の確率で)活着するようです。

 

元々多肉性で乾燥に強いので、裸の根の状態でも(転び苗の状態でも)、根が乾燥せずにしばらくは耐えて、重力刺激を感じて徐々に土に根を潜り込ませて、最終的にはちゃんと正立して生育していきます。

 

この植物は全部クローン(栄養生殖体)ということになりますが、いったいどういう構造の遺伝子発現のプログラムになっているのでしょう。こんなに確実に次世代を生産する機構を持つ植物はあまり無いのではないでしょうか。

 

魚では“たなご”など胎生魚の子供が確実に魚の姿で何匹もおなかの中で育ってから産み落とされるようですが、それでも体外に出たとたんに、他の魚に食われる危険にまつわりつかれています。

 

それに比べて、このコダカラベンケイソウはそんな天敵がいないように思われます。そう考えると、帰化植物として日本に上陸して、セイタカアワダチソウのように、短かい年月で日本全国に蔓延してもいいようですが、そうなってはいないようですね。

 

仮に誰かが露地に放置して野生化している株があるのかもしれませんが、そこで群落を形成するのかもしれませんが、花粉を形成して風に飛んだりしないので、生態的な拡散速度が遅いのかもしれませんね。

 

しかし本当に花が咲いて花粉を形成しないのだろうか? 特殊な条件で育てたわけではないので、そこのところは小生には不明なのですが。ある種のストレスをかけると、生命体は、急いで次世代を作るように、体制を変えるので、案外花が咲いて花粉ができるような場合もあるのではないでしょうか。根茎で繁殖するクローン植物の笹(ササ)だって、数十年に一度は花を咲かせて枯れていくといいます。

   

いずれにしてもいろいろ考えさせられる植物ですね。

    

(森敏)

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/336-12cf2e75