2008-10-26 09:59 | カテゴリ:未分類

伊藤ハムの井戸水に塩化シアン(CNCl)が含まれている事に関する考察 

 

昨日から以下の「塩化シアン」汚染に関するニュースが流れている。

 

伊藤ハムの東京工場(千葉県柏市)で9月の3カ月定期検査(9月24日)、再検査(10月2日)、10月の年検査(同15日)の3回にわたって異常を確認した井戸水を、10月15日まで使用し続けていた。
 山田専務は「不適切な対応だったと猛省している。甘い判断があったのは間違いない。地下水は工場を設置した1968年から利用しており、初めての異常だったので対応が遅れた」と謝罪した。

 

40年間も使っていた井戸水に突然塩化シアンが検出されたとすればその理由は何なのだろうか。二つの疑問点が考えられる。

 

1.伊藤ハム工場がくみ上げている浅層地下水の流れの上流にある化学工場等から不法に土壌に投棄されている青酸(CN)を含んだ排水が雨水で浸透して、地下水に流れ込んできた。それが下記の塩素殺菌の反応でCNClが生成した。

2. 伊藤ハム工場がくみ上げに使っている深層地下水には、そもそも天然の青酸(CN)イオンが含まれていて、それが下記の塩素殺菌の反応でCNClが生成した。

 

  もし後者(2.)ならば地下水を塩素消毒するときに塩化シアンの発生は常態化していたはずであろう。なぜなら、深層地下水のイオンなどの構成成分は常に安定しているはずだから。もし前者(1.)ならば直ちに千葉の衛生試験場はその青酸を垂れ流している可能性のある化学工場の立ち入り検査に乗り出すべきであろう。なぜなら、浅層地下水の構成成分は地上部の影響を受けやすく比較的変動しやすいからである。

 

  インターネットで調べると

 

第7回厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会

 

平成15217日(月)10:0012:00
5合同庁舎専用第21会議室

で、安藤委員の資料として

 

水道水中のシアンイオンは、消毒により付加される塩素等により次式のように酸化され塩化シアンとなる。

CN + Cl2 CNCl + Cl

  

  

と記されている。いずれにせよこの事件では青酸イオン(CN)の発生源の究明が先決であろう。工場側はすでに知っているのかもしれないが。

     

 

(森敏)

 

付記:小生は40年前に千葉県夷隅側上流のヨード工場が汲み上げる深層地下水と、その工場の排水を数年間にわたって分析したことがある。

 

 

 

秘密

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