2008-10-26 04:46 | カテゴリ:未分類

半世紀前の別府温泉の思い出

 

半世紀前、小生は灘高校生であった。家のすぐ隣が県立芦屋高校であったのだが、そこに通っていた上の兄たちが立て続けに大学受験に失敗して浪人したので、「おまえは芦屋高校に行くな。他の高校を受験せよ」という父親の命令で、芦屋の精道中学校から全くの色気のない男子校である住吉の私立灘高等学校に入学した。のだが、中学校の時から新聞部にいて批判精神が強すぎたためか、この灘高では英・数・国の教師達に目の敵にされて徹底的にいじめられた。いつもがまんしてうずうずしていた。そんな気持ちの二年生の時か三年生の時に別府温泉にバスでの修学旅行があった。

 

当時のバスガイドは本当に歌が上手で、われわれ“全員が丸坊主頭”の修学旅行生に、「別府湯の町・・・」の唄を何回もくり返してバスの中で唱和させた。思春期の小生はこのとてもチャーミングな、とっても美声のバスガイドに一方的に惚れ込んでしまっていたので、彼女の歌唱指導にまじめに唱和して、脳の記憶の基底にまで教わった歌詞が刷り込まれてしまった。それに、旅行中は教師によるいじめから解放されていたので頭がとてもリラックスしていたように思う。

 

先日、半世紀ぶりに別府温泉を訪れて、旅館での夕食時に全国の大学院やポスドクの研究者達を前に乾杯の挨拶をさせられた。そのときに、試みにこの別府温泉の歌を唄ってみたら、驚いたことにすらすらと歌詞とメロデイーが口から出てきた。最近の物覚えの悪さには我ながら嫌悪感でうんざりしているのだが、この事実は自分でも全く意外であった。若いときの無条件の記憶の刷り込みは本当に恐ろしいほど強固であることが証明された。

 

別府湯の町 よさこらさいさい

別府湯の町 湯川(ゆがわ)に湯滝(ゆだき)

一夜(ひとよ)千両のよさこらさいさい

一夜(ひとよ)千両のお湯が湧く

はいのはいのはいのー、よいしょよいしょなー

よいしょよいしょよいしょ、はいのはいのはいー

 

(森敏)

 

秘密

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