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2023-06-09 10:50 | カテゴリ:未分類
日曜日に、国立新美術館に出かけました。日洋展の切符が親類の画家から送られてきたからです。
  
湯島駅から千代田線に乗ったら、若い男女でいっぱいでした。小生と同様に乃木坂駅で彼らがどっと降りました。国立新美術館に向かって階段を上っていくと、なんとルーブル美術展が開催されていて、その当日切符売り場が長蛇の列でした。
  
館内もルーブル展入り口からヒトがいっぱいでロープで二重三重に人波でとぐろを巻いており、続いて建物の外にも4重ぐらいに人の波がくねっていました。全部で3000人以上いたのではないだろうか。これでは入館まで2時間以上待機する必要があるのではないだろうか。若い人が大半で、男女はスマホを見ながら待つことにぜんぜん苦痛を感じないように見受けられました。
  
これを見て、フランスの「ルーブル展」という名の集客力は相当なものだと思ったことです。相変わらず小生も含めてですが、いつまでも日本人は芸術面ではフランスかぶれですよね。
  
小生も、一度パリで国際学会の合間にルーブル美術館に出かけたことがあります。野外で並んでいると、周りでじゃれあっていると思っていた女の子3―4人組に体あたりされて、ショルダーバックを奪われそうになりました。例の有名な流浪の民「ジプシー」には気をつけろ!と言われていたので、おもわず「このやろうー!!」と日本語で怒鳴りつけて、振りほどいたら、彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。ルーブル館内では「モナリザ」像が含み笑いをしていましたっけ。
  
この国立新美術館での長蛇の光景をガラス張りの三階から見下ろしながら、思わず昔の安保闘争や学園闘争での街頭デモを思い出しました。これだけの人数がデモをすれば迫力があるのになー、なんて日本は平和ボケしてるんだ、と「新老人」は回顧的になりました。
  
一方、同時展示している招待券をもらって入った日洋展の会場は、2階と3階に展示されているのですが、人影がまばらで、ルーブル展とはまったく対照的でした。絵が多すぎるうえに足腰が疲れるので、杖を突きながら全554点を1時間かけて早足で鑑賞しました。
    
絵の中で一点だけ「ウクライナ平和への祈り」小林章男 というのがあり、目に留まりました。ウクライナ戦争の真っただ中、現在進行形を、どのように表現するのか、むつかしい課題に挑戦しているナーと、なぜか少し同情しました。それが以下の絵です。展示会場で写真を撮るな、とは書かれていなかったので作者に無断掲載しています。
       
スライド1
「ウクライナ平和への祈り」 小林章男
   
    
秘密

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