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2023-04-20 15:38 | カテゴリ:未分類
以下は開業医さんから小生に寄せられた、実に実に深刻な医療の現状報告です。
文京区でも散歩していると、ビルをレンタルしている個人医院がコロナ禍を境にして、つぶれているところや長く休診中のところがあるように見受けられる。医師が過労でくたばってしまっているのではないだろうか。
   
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5歳の娘が先日、「医師になりたい」と将来の夢として幼稚園で書いていたようですが、もう医師もブルーワーカー以下に成り下がってしまい、医師の時代ではないので、やりたいことをさせて、しっかりと自分で税金が払える子になってもらいたいです。

医学部の偏差値はまだとてつもなく高いようですが、現状はそれにみあった労働条件、給料ではないと思います。国家と患者さんの奴隷として働き、勤務医も開業医も過労死レベルで勤務をさせられているのが現状です。

医師の働き方改革は果たしてうまくいくのでしょうか。主治医が無料で夜間かけつけるシステムは確かに異常ですが、この医師の自己犠牲のもと安い医療費でここまで来ていました。今後相当医療費をあげないと、夜間対応できる医師がいなくなり、夜間救急外来がつぶれて死人が増えるような気がしてなりません。それも厚労省の考えなのでしょうか。

しかし勤務医は働き方改革で守られますが、開業医は朝2時までレセプト業務をやったり夜間往診にいったりしても、すべて自業自得なので大変つらいところがあります。

経営者には労災などありませんので、自分の身は自分で守るしかありません。働きすぎないようにしたいですが、この安い医療費ではたくさん患者さんをみないと消費税、固定資産税、急騰する電気代、人件費、高額な医療器材が払えないのも事実です。

私もすっかり経営者になりました。(笑)今は薬剤師、薬局経営が一番楽でたなぼた式に儲かると思います。医師の診察代よりもシップ1袋処方してもらうほうが高いのですから。おかしな時代になりました。

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(森敏)

追記: この記事を書いた2日後のきょう【4月22日】の朝日新聞にこんな記事が載った。4月17日にすでにネットでは掲載されていたものらしい。このままだと勤務医の過労死が増えるだろう。日本は医療崩壊の深刻な事態に追い込まれている。大学病院では若い医師たちが速足で廊下を走っている姿を見ることがある。このままでは医師の未来は決して明るくない。

大学病院の医師3割、残業960時間超の見込み 研究の時間不足
 2024年度から始まる医師の働き方改革を前に、全国医学部長病院長会議は18日、全国の81大学病院の医師の勤務実態に関する調査結果を公表した。医師の3割に「過労死ライン」を超える時間外労働が見込まれることが判明。同会議は労働時間を短縮するための待遇改善や人材確保、業務の移管・削減が必要だと訴えている。
 文部科学省の委託事業として昨年、全国の81大学病院にアンケートを行った。
 医師の働き方改革では、医師の休日・時間外労働は原則年960時間まで、地域医療に貢献する病院などは特例として年1860時間までとする残業規制が24年度から始まる。
 アンケートでは、各大学病院に勤務実態の把握状況や、そのための対策などを聞いた。その結果、大学病院に勤務する医師の約3割にあたる最大約1万5千人について、24年度の時間外労働が年960時間を上回る見込みとなった。過労死ラインとされる「月80時間」を超える水準で、すべての大学病院が特例の適用を求める申請を予定しているという。
 医師の多くは、大学病院以外でも週数日勤務するなどして地域医療を担っている。一方、労働時間の実態把握は十分ではなく、長時間勤務が常態化していた。医師の睡眠時間が減ることなどで、医療事故が増える懸念もある。
 また、労働時間の短縮が教育・研究の質の低下や成果の減少などにつながる懸念も示された。大学病院の医師981人への調査では、研究の中心となる「助教」の医師の15%が、研究に割く時間が週0時間、約半数が1~5時間程度にとどまっていた。少ない人数で当直を回すため、診療の時間が多くなる一方、教育・研究にあてる時間が不足する状況になっている。
 同会議は、診療や研究をサポ…

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