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2023-04-09 05:44 | カテゴリ:未分類
小生よりも10歳年上の今は無き東大医学部卒の兄の、毎年の医学部での同窓会には、ある時点から兄の健康を気使ってか、兄嫁が付き添っていたということだ。やはり同じく奥さんを連れてきた同窓生がいて、それはなぜかというと、奥さんが認知症になってしまって、家に一人で置いておけないので、連れてきたのだそうだ。そんなにまでして、同窓会に出席したいと思うくらい、齢を取ると昔張り合った旧友とも杯を交わしたくなるのかもしれない。

兄の話では、大体80歳ぐらいまでは、出席者の多くが同窓会でもまだまだみんな “鎧を着ていた”とのことである。

「みながみな、若いときは秀才で、その後医者として、現役の時は大病院の院長や大学教授などを務めて、社会的地位も高かったという自負があったせいか、その気持ちが年をとってもいつまでも抜けなくて、互いに、同窓会での「挨拶」の発言やお互いの会話でもおれがおれがで張り合っていた。」とのことである。

兄貴は故あってある時点から開業医にならざるを得なかったので、その風景が “下から” よく観察されたようである。

小生の、駒場時代(教養学部)や本郷時代(農芸学科)の同窓会も兄貴の場合ほど極端ではないが、同じような雰囲気をコロナ禍以前の同窓会でもずっと感じていた。なので小生は同窓会にはあまり出なかったのである。“突っ張りあい” にいたたまれなくてある年は途中でトンズラしたこともある。

これに対して小中学校の同窓会は全くそんな雰囲気がないのがうれしかった。しかし、もうほとんどの恩師が亡くなってしまったし、同窓会を仕切る幹事も事務能力が低下していくので、同窓会も自然消滅しかかっている。

灘高校時代には3年間にわたってなぜか徹底的に英数国の教師による壮絶ないじめにあったので、卒業後今日まで一度も灘校同窓会に出たことがない。

さて、昨今ではコロナ禍も明け始めたので、あちこちのパーテイー会場では同窓会が復活してきた模様だ。

我が年齢は男子の平均寿命81-82歳なので、すでに皆さんあの世が近いので、まことにくやしいことであるが同窓会への出席者の員数が欠け始めるだろうことはやむを得ないことかもしれない。コロナ禍が明け始めても、まだ同窓会開催の通知がどこからも来ないのだが、そろそろ “鎧を脱いで” 、“胸襟を開いて” 楽しみたい。


(森敏)


追記:2023年7月30日の朝日歌壇に以下の俳句が載った。

  走馬灯 同窓会に 車椅子
             名古屋市 中西恵子
秘密

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