2008-10-06 22:28 | カテゴリ:未分類

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           文京区京華通りにて

 

 

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    たおやかで端正な所作

  

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 実にメリハリの利いた端正な仕草

  

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          うなじが。。。

 

  

越中おわら

   

   

  高橋治の小説「風の恋盆歌」は、古典的な悲恋の哀愁を帯びている。これを読んだときには作中に何度も背景音として紹介される越中おわら節が気になって仕方がなかった。そしてどんな曲と踊りか知らないが、表現されているように、こんな物静かな情熱的な踊りがあるのかと、なかなか信じがたかった。

   

  今回、10月4日に文京区の京華通り商店街で第7回「越中おわら」祭りがあった。50人ばかりの踊り手と演奏家や唄い手がわざわざ富山の現地からかけつけたとのことである。

   

  1時間ほど、じっくりと見ていて、この踊りは一切音を立てないが(それとも一回だけ手をかるく打つのかな?)、本当に男女ともに内に情熱を秘めた、指先の端正な踊りであることに感動した。舞台や座敷で見る日本舞踊はいつも退屈なのだが、町中での物静かなこの踊りを立ち見しながら、思わず引き込まれてしまった。

   

  一弦の鼓弓の音が哀愁を帯び、男性や女性の唄い手の歌がそれに呼応してすばらしかった。小生には一言も(八尾弁の?)意味を聞き取れなかったが、それでも雰囲気は充分に味わうことが出来た。

  

  なんと言ってもこの顔が見えないほど深くかぶった藁の編み笠の斜めの角度が妙なる秘め事を象徴している。女性の所作もいいが、小生には男性の身振りがとても魅力的に思えた。

  

  いったいどういう歴史的な経過を経てこういう唄、踊り、服装などが渾然一体となった様式美が越中富山八尾町の地に作られていったのだろうかと、民俗学には素人ながら少し興味が湧いた。

 

  催しの最後は見物人も巻き込んだ100人ばかりの縦長の大きな踊りの輪が30分ばかり狭い道路をゆっくりゆっくり物静かに回転した。

    

   みやげに清酒“かぜのぼん”を買って帰った。

   

(森敏)

秘密

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