WINEPブログ
「飯舘村のカエルの放射能汚染」
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2023-03-09 02:06 |
カテゴリ:未分類
下記の記事にあるように、トルコのエルドアン大統領は、今回のトルコ大地震で、彼が過去の長期政権在職中に設定した耐震性建築基準が抜け穴だらけで、耐震性に対して脆弱な建物建設を黙認したために被害が拡したと指摘されています。
エルドアン大統領はウクライナ戦争では、プーチンとゼレンスキーと国連の間の仲介役を買って出て、ウクライナからの小麦の安全な輸出を無事に再開させています。しかし、一方でクルド人問題を口実にフィンランドやスエーデンのNATOへの加盟をことあるごとに固辞して全会一致の賛成決議が原則のNATO諸国をやきもきさせています。このような彼のいやらしい瀬戸際外交も、今回の大地震という国内行政の失態のゆえに、次回の大統領選挙では失脚するような気がしています。
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トルコ大地震を予想した日本人 大注目で連日メディア出演[2023/02/25 17:30]
トルコ大地震が起きてから27日で3週間となります。トルコでは地震発生直後から地元メディアに引っ張りだことなっている日本人男性がいます。
「安藤ハザマ」トルコ代表・森脇義則さん:「(一日に受ける取材は)平均して7回ぐらいかと思うんですけど、細かいの入れると100回はいってますよね」
一級建築士の資格を持ち、トルコに20年以上住む森脇義則さん(67)は大地震発生後、トルコメディアに連日出て、建築を巡る課題や防災などについて解説をしています。
森脇さんは、震源地のカフラマンマラシュを去年12月に訪れた際、地震発生の恐れを指摘していたことなどから注目を集めているということです。
「安藤ハザマ」トルコ代表・森脇義則さん:「東アナトリア断層が割れ始めて、次は並びから行くとカフラマンマラシュが危ないよと。言ったとおりになってしまった」
トルコではこの地震で4万5000人以上が亡くなり、アパート60万棟以上、商業施設5万棟以上が大きな被害を受けました。
その理由について森脇さんはトルコの建設業を巡る問題を指摘しています。
「安藤ハザマ」トルコ代表・森脇義則さん:「建築確認申請を出していませんから、施工管理をする会社にも連絡が行かない。勝手にどんどん進んでしまっている。エンジニアもろくにいない。(トルコにある)2100万棟のうち60%は無許可、無届けの建物です」
さらに、そういった安全基準を満たさない建物であっても税金を払うことで正式に使用許可を得られる「恩赦」制度があり、それも改善しなくてはならないと訴えています。
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一方、インドのモデイ首相も、日米豪印(QUAD)同盟に仲間入りしての対中強硬外交は明確ですが、一方ではウクライナ戦争にかこつけて、ここぞとばかりロシアからは天然ガスや原油を買いたたいて輸入しています。なんと武器もロシアから大量に購入しているということです。かくして、インドはプーチンの外貨獲得を公然と支援しています。その資金はロシア国内での武器生産の資源や資材の購入費用としてに使われているはずです。
総じてモデイ首相の対プーチン外交は親密で、それがウクライナの戦局に間接的にロシアを大いに利することになっています。いわゆる狡猾な瀬戸際外交です。プーチンに対して「今戦争やっているときか」と忠告したとのことですが、その助言がプーチンに対しては全く効いていませんね。ウクライナ戦争の終戦の仲介役となるには、力不足でしょう。国連やその他の国際会議でのロシア非難決議ではインドはいつも反対か棄権に終始したのらりくらりの政策をとっていますね。「漁夫の利」でほくそ笑んでいるのでしょう。
しかし、インドも国内に目を向けると、干ばつや洪水などの気象変動に対するインフラ整備はまだまだ脆弱です。大地震も発生するかもしれません。最近の気候変動による食料危機もいつ起こってもおかしくないです。いわゆる内憂です。あまり調子に乗って親ロシア外交をとり続けると、トルコのエルドアン大統領のように、いつか天罰が下るような気がしています。
【森敏】
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