fc2ブログ
2022-11-20 03:50 | カテゴリ:未分類
一年前までは結構な頻度で週刊新潮と週刊文春を衝動買いしていた。両誌とも相変わらずスキャンダル物で売り上げを競っている。

  しかし今年に入ってロシアがウクライナに仕掛けた侵略戦争で、このような週刊誌レベルでは、まさに時々刻々!の戦況の変化に記事の内容が全く追いつかないので、つまらなくなって最近は買うのをやめている。新聞でもテレビでもウクライナ戦況報告は遅い。断然インターネットである。

その代わり、これらの週刊誌は図書館で読むか、近所のある書店で散歩がてら立ち寄った時に立ち読みしている。(ただし最近はどのコンビニの棚でも週刊誌は封をしているので、立ち読みはできなくなっている。)

中でも、週刊新潮の五木寛之の随筆と、週刊文春の林真理子の随筆と、月刊誌では文芸春秋の藤原正彦の巻頭随筆だけはいつも読んでいる。

五木寛之は年齢的にも小生より先行する老化過程の心境の記述が面白い。小生の92歳の長姉は生まれがハルピンで五木寛之と戦前戦後の経験が似ているので大昔から五木寛之の大ファンである。その長姉からいつぞや「大河の一滴」を贈られて、少々面くらったことがある。若いころの「モスクワ愚連隊」あたり止まりで、彼の本はタイトルだけ見て、あまり読まなくなっていたから、かっこいい五木寛之もこんなに老成しちゃったんだ!と思ったことである。しかしこちらも最近の彼の随筆にあった「新老人」になっちゃたので、先行する新老人の五木さんには、教えられることが多くなってきた。

林真理子は日大理事長に就任して忙しく苦労しているらしい随筆がなかなか面白い。あいかわらず自分を自虐ネタにして、自分の著書の宣伝になるような記述が実に巧みで読ませる。関西風に言えばガチャバイの人生を楽しんでいる風に思わせるところがなかなか憎いね。彼女が若い時の「色物」小説を文庫本で集中的に読んだことがあるが、最近では、「せごどん」も表紙を見たぐらいで、手に取って読むことがなかった。彼女がシナリオを描いたテレビの「せごどん」はなかなか面白かったのだが。

ところが先日「成熟スイッチ」(講談社現代新書)という林真理子の本の宣伝が大々的に新聞に掲載されていて、そこに彼女の最近の写真と過去の写真が載っていた。この本は彼女が影響を受けた人たちとの交友録らしい。最近は作家も写真入りで繰り返しマスメデイアに露出宣伝されなければ大衆に認知されないためか、写真映りの容姿も非常に重要になってきたようだ。今回のこの林真理子の写真は立派に「日大総長」が務まりそうな知的で貫禄のある顔をしている。

村上春樹も国の内外への著書の販売戦略が巧みで日本ばかりでなく世界でも断トツの売り上げ作家になったようだが、若い時は写真を撮らせなかったようだ。しかし、最近はあちこちでかれの写真を見る。販売戦略に明らかに変化が生じているように思う。そんなことしなくても小生は村上春樹の小説や随筆だけは全部読んでいるつもりだ。夏目漱石や森鷗外や芥川龍之介以外は。しかし村上春樹はなかなかノーベル賞に届かないのがもどかしい。なぜだろうね?


(森敏)

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/2826-56b9abe1