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2022-09-23 14:42 | カテゴリ:未分類
プーチン

  2022年9月21日は、ロシアの近代史の中で、狂犬プーチンがスパイラルを描いて地獄に落ちる結節点の日になるだろう。

  これまではプーチンの「核の恫喝」におびえたバイデン大統領の抑止行動で、ウクライナ軍には長距離高軌道ロケット砲の砲弾が供与されないために、ウクライナ軍は、ロシアの領土には砲弾を打ちこめず(または撃ち込まず)にいた。

  このウクライナ軍側の行動は、ロシア市民からすれば、自分の命に係わる火の粉が飛んでこない、対岸の火事としてしか感じられず、いわばのほほんとしてこられたのだと思う。

  ところが、9月21日、プーチンがロシア国民にとって、突然寝耳に水の大本営発表を行った。(上記写真)

  「30万人の部分的予備役の動員令」を発表したのである。

  これでロシア国民も、実に身近に「自分も徴兵されて戦場の前線に立たされて殺される」という恐怖を真剣に感じたことだろう。父や母は自分の息子が、大義なきプーチンの野望に殺されるという恐怖を感じただろう。今後短時間のうちに、プーチンの狂人ぶりをひしひしと実感することになるだろう。

  次の日の9月22日には、2月24日開戦後の初期に街頭行動が一旦弾圧されて静まり返っていた、その街頭に、若者が再び出て抗議行動を行い全国で1500名以上が逮捕された。

  もし、小生が徴兵動員対象となる若者ならば、今の時点で、街頭で徹底的に抗議して、逮捕されて、10年間牢屋にぶち込まれる方を選ぶだろう。プーチンはそういう政治犯を優先的に前線に送り込み、戦線逃亡するやつを射殺してもよい、という法案も成立させたようだ。小生ならば、そういう切羽詰まった場合は、上官を射殺してでも、ウクライナ側に投降するだろう。

  というような具体的なシナリオがウクライナの若者の頭に現実化してきたと思う。

  金に余裕のある「プーチン愛」なんかない若者は早くもパスポートフリーの隣国ジョージア、アゼルバイジャン、トルコに雪崩を打って逃亡を始めたようだ。

  「プーチンのために死ぬつもりはない」 と。

  
(森敏)




追記1:以下、ロシア国内では、早くも大混乱が起きている。

“国外脱出”目指す車で国境が大渋滞 ロシアが“国民を動員”
ゼレンスキー大統領「逃げろ、あるいはウクライナの捕虜になれ。生き残るために」

日テレNEWS 2022/09/23 19:30

ウクライナでの「軍事作戦」をめぐり、ロシアのプーチン大統領が国民の一部を動員すると発表したことを受け、混乱が起きています。招集を避けるために国外へ逃れようとする人が増え、周辺の国では対応に追われています。

ロシアと国境を接するジョージアの検問所では21日、ロシアから出国しようとする車で大渋滞が起きていました。対向車線までジョージアを目指す車で埋まり、ほとんど前に進めない状態になっていました。

渋滞の理由は、プーチン大統領がウクライナでの「軍事作戦」で、一部の予備役を動員すると発表したことです。それから逃れようと国外を目指しているのです。

同じく国境を接するフィンランドでも、「国外脱出」を目指す車が押し寄せていました。

「(招集されるのは)怖いです。ロシアとヨーロッパ、ウクライナにとって大きな間違いです」

ロイター通信は、こうした状況を受けフィンランド政府が、ロシア国境からの入国停止を検討していると伝えています。

ロシアのインターネット上では、“すぐにロシアから脱出できる国”のリストが扱われたり、招集を逃れるため“骨を折るサービス”が投稿されたりと、真偽不明の情報が多数出回る事態になっています。

一方、シベリア地方では、早くも招集令状を受け取った予備役の兵士たちが出発しようとしていました。抱き合って家族らと別れを惜しんでいました。

しかし、モスクワでは、本来は対象とされていないはずの学生にも招集令状が届いていました。

招集された学生

「行かなきゃならないなんて思っていませんでした。まだ学生なのに…」

父親

「あり得ない。大統領令では学生は対象外のはずです。説明もなく招集されるなんて」

さらに、ロイター通信は、“ロシア各地で開かれている抗議デモで拘束された人に当局が招集令状を渡している”とする人権団体の情報を伝えています。

ロシアのペスコフ報道官は、こうした情報について「法律には違反していない」と、否定をしていません

連日、ウクライナ国民に向けて動画を公開するゼレンスキー大統領は22日、珍しくロシア語で呼びかけました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領(22日、大統領のSNSより)

「ロシア人には、ロシア語で説明する。抗議しろ、反撃しろ、逃げろ。あるいはウクライナの捕虜になること。これらは、あなたが生き残るための選択肢なのです」

ロシアが占領下に置いているウクライナの東部と南部の4つの州では、23日からロシアへの編入の是非を問う住民投票が始まりました。ロシア国内での混乱も続く中、支配強化の試みが進められています。

 
 
追記2: 「ウクライナ軍に投降せよ」

【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は24日夜の演説で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は意図的に「国民を死に追いやっている」とし、ロシア兵に投降を呼び掛けた。
 ゼレンスキー氏はロシア語で、「あなた方は文明的に待遇される。どのような状況で投降したかは誰にも知らされない」と語った。この演説の数時間前、ロシア政府は兵士の自主的な投降や脱走に対する罰則強化を打ち出している。
 ゼレンスキー氏は、「異国の地で戦争犯罪者として死ぬより、招集令状を拒否するほうがましだ。手足を失いながら侵略戦争への加担責任を裁かれるより、犯罪的な動員から逃げるほうがましだ。自国を防衛しているウクライナの正当な攻撃によって殺されるより、ウクライナ軍に投降するほうがましだ」と訴えた。(c)AFP


追記3:
ドイツはロシアの脱走兵受け入れの用意
  フェーザー独内務・国家相は一定の条件下でロシア軍の脱走兵やプーチン体制の政敵を受け入れる用意があることを明らかにした。
  同相は独紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)とのインタビューで、「原則として深刻な抑圧で脅かされている脱走兵はドイツで国際的な保護を受けられる」とし、「プーチン体制に勇敢に立ち向かい、そのため大きな脅威にさらされる人は誰でも政治的迫害を理由に亡命を申請できる」と語った。Broomberg

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