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2022-07-13 07:05 | カテゴリ:未分類
  日本学士院の欧文誌 Proceedings of the Japan Academy SeriesB 2022,98,No.6 pp227-282
に、以下の大論文が55ページにわたって掲載されている。このビッグプロジェクトの共著者は22研究機関で約100名にものぼっています。
   
  日本の宇宙科学の快挙を、外国のscienceやnatureなどの商業誌ではなく、日本の欧文誌に最初に掲載したことに敬意を表したい。
    
  地球上の生命の起源を示唆するアミノ酸類の発見が紹介されていますが、それ以外の物理や無機化学的内容は小生の理解の範囲を超えるので、以下に論文の要旨のみを「翻訳文」と「原文」で紹介しておきました。翻訳文ではギリシャ文字への文字変換がうまくできなかったので、不明の部分は要旨の後に添付しました写真撮影の原文と照合してください。
       
  興味のある方は原著論文がgoogle scholarでpdfで無料で公開されているのでぜひアクセスしてダウンロードして見てください。25枚にわたる画像を眺めるだけでも、なんとなく、楽しい気持ちになりますよ!
    
  多分この論文の内容に関しては、今後様々なマスコミの科学欄で分かりやすく解説紹介されるものと思われます。ここでは論文要旨と検出されたアミノ酸の種類のみ転記しておきます。
     
   
    
小惑星リュウグウの起源と進化について : 包括的な地球化学の観点から

概要

はやぶさ2がC型小惑星リュウグウからリターンした代表的な16個の微粒子を総合的に解析した結果を紹介する。

リュウグウの粒子は平均して、50%のフィロケイ酸塩マトリックス、41%の多孔質、9%の有機物を含む微小相で構成されている。

粒子から得られた70元素の存在比は、CIコンドライトの存在比とほぼ一致した。

リュウグウのバルク粒子はCIコンドライトよりも高い'18O, '17O, C54Crの値を示した。

このように、リュウグウは最も原始的で熱処理が少ない原始太陽系星雲貯蔵庫から採取されたものである。

このような発見は、リュウグウの起源を示すマルチスケールH-C-N同位体組成と矛盾しない。

リュウグウの有機物は、原始太陽系星雲と星間物質の両方に由来している可能性がある。

今回の分析結果は、CAI形成後の約2.6億年後に、リュウグウ前駆惑星(数10km)の水系で複雑な可溶性有機物が形成されたことを示唆している。

その後、リュウグウ前駆小惑星は破片化し、昇華して現在の小惑星リュウグウに進化した。


PJA.jpg




 
人工星間アミノ酸含量

秘密

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