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2022-03-27 13:31 | カテゴリ:未分類

  (故)弘法健三教授だったか、(故)高井康雄教授だったか、(故)和田秀徳教授だったか、今となっては、詳細は忘れたが、かつて、東京大学農芸化学科の土壌学の学部や大学院の講義で「チェルノゼム」という言葉を繰り返し聞かされた。

  当時のソ連邦には、「チェルノゼム」という肥沃な土壌があり、世界の土壌学者はこの土壌を理想的な土壌と考えてぉり、こういう土壌の創生に向けて肥料や有機物施用や耕耘をやりなさい、という話であった。現在でも世界の土壌学者には異論はないと思う。
  
  ソ連邦には土壌学研究所があり、社会主義圏ソ連邦の生産力の向上のために、「土壌学」にはとりわけ力を入れていて、ソ連邦では土壌学者は非常に偉いんだ、という話であった。今から思うと、日本の土壌学者はソ連邦にかぶれていた人物が多かったので、ソ連の実態に全く無知な小生たちは「そんなものかな」とあまり疑問に思わなかった。今に至るも小生は手に触ったことがないのだが

 
 
Wikipediaではチェルノゼムは以下のように紹介されている。
  
黒土(こくど、くろつち、英語: Black soil)は東ヨーロッパ、北アメリカ、中国東北部など世界の各地にあり、非常に肥沃な黒色の土壌(成帯土壌)で、農業に適している。
特にウクライナからシベリア南部にかけてのポントス・カスピ海草原に分布する黒土がチェルノゼム(ロシア語: чернозём, tr. chernozem; IPA: [tɕɪrnɐˈzʲɵm])と呼ばれ、小麦の栽培地として有名で、他の地域の黒土も地質学者によりそう呼ばれるようになった。"черно"(チェルノ)と"зём"(ゼム)は、それぞれロシア語で「黒い」を意味する語と「地、土地」などを意味する語に由来する。また、その肥沃さから、「土の皇帝」とも呼ばれる。
  

  
  以下の記事はロシアのウクライナ侵攻により、小麦の価格などが上昇していることを報じているが、実際の戦況報告の中では、ウクライナの現場の農業の実態が全く報じられていない。どれくらいの農民が農地を放棄して外国に逃れているのかも全くわからない。

  実際、小生の行きつけの食品問屋では、すでに「強力小麦粉」の価格が1キログラム当たり170円台から一気に220円台までこの1カ月で上昇している。

    

ウクライナ侵攻で「世界は食料危機に直面」肥料会社が警告
2022.3.15 大紀元

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、世界の食糧事情に深刻な影響を及ぼしている。ノルウェーの肥料大手ヤラ・インターナショナルの最高経営責任(CEO)、スヴェイン・トーレ・ホルセザー氏は「世界は何百万人に影響を与えかねない食糧供給危機に向かいつつある」と警鐘を鳴らした。
ロシアとウクライナは合計で世界の小麦輸出の約29%、トウモロコシ輸出の19%、ひまわり油輸出の80%を占める世界有数の穀倉地帯。
ロシアとベラルーシは、農業用肥料に不可欠なカリ塩の主要輸出国でもある。
軍事衝突以来、ウクライナの港では食糧輸出のできない状態が続き、業者も金融制裁を避けるためにロシアやベラルーシからの調達を避けている。
世界の食糧供給システムは、戦争の勃発以前からすでに緊張状態にあった。パンデミックやサプライチェーンの問題、天候の影響などで、食糧価格は10年来の最高水準に達していた。
今回のウクライナ侵攻で、小麦、食用油、トウモロコシだけでなく、原油や天然ガスまで価格が高騰している。肥料の生産に不可欠な天然ガスの高騰で、世界の食料供給の逼迫にさらに拍車をかけることとなった。
世界の食料価格、最大2割上昇も
エジプトは自国の食糧備蓄への懸念から、小麦、穀粉、豆類の輸出を禁止した。
インドネシアは食用油やチョコレートなどの原料として使用されるパーム油の輸出規制を強化した。
先進7カ国(G7)の農相や国際連合食糧農業機関(FAO)は、世界の食料輸出国に対し、輸出を制限しないよう求める声明を出している。
FAOは11日、ロシアのウクライナ侵攻で世界の食料・飼料価格が最大約20%上昇する可能性があるとの見方を示した。
間もなく小麦の植え付けシーズンを迎えるウクライナでは、耕作する農民を確保できるか不明だという。
(翻訳編集・李凌)

 
  
停戦しなければ世界的食料危機の恐れ=ロ大富豪メルニチェンコ氏

[ロンドン 3月14日 ロイター] - 大手肥料企業などを営むロシアの大富豪アンドレイ・メルニチェンコ氏は14日、ロイターに対し、ウクライナでの戦争を止めなければ、肥料価格の高騰を通じて世界的な食料危機が起こるとの懸念を示した。報道担当者を通じ、ロイターに電子メールで発言を伝えた。
メルニチェンコ氏はロシア最大の肥料生産企業ユーロケム(本拠地スイス)と、同国最大の石炭生産企業SUEKの創業者で、9日に欧州連合(EU)から制裁を科された。ロシアがウクライナに侵攻して以来、同氏の他にも複数のロシア富豪が公に和平を訴えている。
同氏は「ウクライナの出来事は本当に悲劇的だ。早急な和平が必要だ」とし、「農業と食料も、この危機の犠牲になるだろう」と述べた。

 
 
(森敏)

追記:4月29日に日本の特派員がこのチェルノーゼム土壌の断面を図らずも見せてくれた。この土地に塹壕を掘って、来るべき戦車戦に備えている所の現場報告の中で偶然小生が気が付いたものである。
 
塹壕の両サイドの土壌断面(soil profile)は、地表から40-60センチの深さぐらいが黒色の有機質土壌であり、その下は厚い単一の粘土層のように見える。


スライド1

正面の土壌断面に注目 
 
スライド2

左の土壌断面に注目
秘密

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