fc2ブログ
2022-01-21 06:12 | カテゴリ:未分類
 週刊文春1月27日号が
 
「東大刺傷犯"神童”は授業中に手首を切った」
 
というトップ記事を6ページにわたって掲載している。
 
例の東大農学部正門前での殺傷事件に関してである。
 
事件そのものは話題として実にセンセイショナルであるが、

私見では、この記事の中身は調査報道として極めて多角的で冷静で優れたものであると思う。

この週刊文春の記事の記者(署名がないので誰が書いたかわからないのだが)は、

東大理III(医学部)受験を目標にしていた少年が、在学中に成績低下して、

理III の受験が不可能と勝手に思ってしまって、人の命を奪う凶行に走ってしまった理由を、様々な周辺インタビュー情報から多角的に追求している。しかし記事の内容は

群盲象をなでるがごとくであり、当然のことながらその真の原因は不明である。

ただ小生はこの記事を読んでいて、実に実に身につまされるものがあった。

思わず60年以上前の自分に引き戻される感覚を味わった。

現今の東京大学の「理III」という学部は実に罪作りな存在だと思いますね。

東大はこの際 理III を廃止して、昔の 理II に戻したほうがいいのではないか?

人の命を救いたいから 理III に入りたいのではなく、単に偏差値が高いから 理III を受験するなんてのは愚の骨頂ですね。そういうことが現役の受験生の時にはわからないので、昔のように、まず 理II に入って、自分が本当に医者になりたいかどうかの冷却期間を経過して、医学部を目指すほうがいい医者や医学者になれると思います。

小生の教養学部時代の 理II の同期生は、医学部に進学したあとも、みんな学園闘争時の青医連運動で、大学に残れなくて、東大から追放されていいお医者さんになっています。

医学部志望者が人殺しに心的相転換するような過酷な偏差値主義の受験システムはどこかで断ち切らないと。
 
  
(森敏)

追記1:灘高出身で東大医学部出身の精神科医の和田秀樹氏が説得力ある意見を開陳している。優秀な人材は東大医学部なんか受験するなというご託宣である。和田氏は日頃から小生が「唾棄する灘高」の後輩のようです。
  
東大医学部卒・和田秀樹「私が偏差値の高い子に東大医学部をお勧めしないこれだけの理由」 灘→東大理Ⅲだからこそ言える | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)


追記2:何と本日(2月1日)の朝日新聞第一面下の本の広告に
「東大医学部」 和田秀樹・鳥巣徹著 ブックマン社
が紹介されていた。

なぜあの事件は起きたのか?本当に頭がいいのなら東大理IIIは目指さなくていい。日本一賢い子を、日本一馬鹿な大人にしてしまう? なぜ「東大医学部卒」という肩書は、人間を変えてしまうのか?改めて考えよう。「偉いお医者さん」てなんだ?
  
というコメント付きである。

受験生ばかりでなく受験生の親も読むべき本かもしれない。

それにしても和田秀樹氏はよくもタイミングよくこんな本を出せたもんだね。さすが東大医学部卒業生というべきか、実にはしっこいね。


秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/2678-5b489476