2007-12-01 21:01 | カテゴリ:未分類
ぷち独居老人から病人介護へ



   女房が歩道で自転車にぶつけられて、第一腰椎骨折で長期入院という羽目になった。学生時代の6年間は下宿や寮生活をしていたので、自分の身の回りの整理には慣れていると思っていたのだが、40年前の新婚の2人住まいから、子供達が巣立って、再びふたり住まいになったあとの、男のマンションの1人住まいはそう簡単ではない。幸いというか小生は現役を引退したばかりなので定時に出勤する用がないので、なんとか時間は融通がついている。


   2週間に一度の友人からの無農薬有機野菜の宅急便の受け取り、外に出掛けているために受け取れなかった不意の宅急便の再配達のお願いと自宅待機、マンションの各種定期点検への待機、飯炊き、調理、食器洗い、地下室への随時の不燃物、可燃物、ダンボール、新聞などのゴミ出し、朝夕1階の郵便受けへ新聞と郵便を取りにいくこと、洗濯と洗濯物を干したり取り入れたりタンスに収納したりすること、ベランダの鉢植えへの毎朝と夕方の水やり、留守電への応答などなど、真面目にやればそれだけで小間切れに一日が暮れていくこと、それを飽きずに繰り返しやること、これが女房の日常業務であったのだということをつくづく実感させられている。


   これらの日常作業の合間をつないでいるのはテレビ鑑賞と読書と買い物である。本は長時間集中する時間がないので、2-3頁のとぎれとぎれの章立ての簡潔構成のものが読みやすいという事がよーく分かった。勿論毎日とは言わないまでも入院中の女房の訪問と下着の引き取りは欠かせない。先日旧友から電話がかかって来て、「今更ながら女房の苦労がよく分かったよ」伝えると、「そんなことあったり前でしょう?こんどはビンちゃんが奥さんに孝行する番だよ!」と一刀両断された。


    当初の予定では3ヶ月入院ということであったが、「夏休みになって手術待ちの入院を要するこども達がイッパイなのです。さいわい奥さんは最近特性のコルセットも付けることができたので、一時退院してくれませんか」との担当医の上司から自宅に有無を言わせぬ電話がかかってきた。やむなく承諾した。寝たきりで体も動かせずの2か月の入院で、身体を起こすだけでまだからだがグニャグニャなのに、たった2日のリハビリを受けてコルセットをつけて女房は退院となった。背丈が2 cm縮まっていた。自宅に帰ってきたのは良いのだが、それだけ小生の仕事が増えることになった。


   これまで3度3度の食事は自分のことだけ考えておればよかったのだが、女房のことも考えなければならなくなった。これはなかなか大変である。最も苦手なのが買い物である。料理のメニューはみそ汁と炒め物しか能がないので、とにかくキャベツ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、ピーマンだけは常備品として確保している。必然的に3度のうち一回は、出来合いのお総菜で済ませることになる。我が家のエンゲル係数が急激に高くなってきた。


  女房には近くの図書館から2日にいちど文庫本の随筆集を10冊づつ借りつづけた。閑なので、ものすごいとばし読みでの仰向きでの読書である。1ヶ月経って図書館の読むべき随筆集がなくなってしまった。さて今後や如何に?(森敏)
秘密

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