WINEPブログ
「飯舘村のカエルの放射能汚染」
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2020-09-04 08:48 |
カテゴリ:未分類
昨年秋口に福島県双葉町の林内にオナモミが枯れていた(図2)。
この植物はとげとげの実がつかないと、オナモミと直ちには判別できないのであるが、幸い実が熟していたので、根ごと引き抜いて(軽く引き抜けた!)、研究室に持ち帰って、実と各部位の放射能を測定した。
根には土がこびり着いているので、放射能が高いのだが、地上部全体もいまだにかなり高いことがわかる(表1)。
植物全体が強く放射能汚染している(図2と、図3図4の実などを照合してください)。
この植物はたぶん一年生草本なので、2018年に種子が飛び散って2019年春から発芽して秋に実をつけるまで育ったものと思われるものなので、そこの場所の土壌の可溶性放射性セシウムを吸収してきたはずである。
この結果からみても、まだ除染していない林内土壌からの野生の植物は放射能が高く続いているわけである。多くは土の最上層の腐葉土に含まれている高い放射能が、徐々に微生物分解されながら、根が浅いオナモミの根から直接吸収されているものと思われる。
生きのよいオナモミの写真を持っていないのでWikipedeia から、無断転載した(図1)。

図1 オナモミ(WIKIPEDIAより転載)
図2 枯れたオナモミを根から掘り上げた。 6個の実をつけいている。
図3. 図2のオートラジオグラフ
図4.図3のネガテイブ画像
表1.オナモミの放射能
(森敏)
この植物はとげとげの実がつかないと、オナモミと直ちには判別できないのであるが、幸い実が熟していたので、根ごと引き抜いて(軽く引き抜けた!)、研究室に持ち帰って、実と各部位の放射能を測定した。
根には土がこびり着いているので、放射能が高いのだが、地上部全体もいまだにかなり高いことがわかる(表1)。
植物全体が強く放射能汚染している(図2と、図3図4の実などを照合してください)。
この植物はたぶん一年生草本なので、2018年に種子が飛び散って2019年春から発芽して秋に実をつけるまで育ったものと思われるものなので、そこの場所の土壌の可溶性放射性セシウムを吸収してきたはずである。
この結果からみても、まだ除染していない林内土壌からの野生の植物は放射能が高く続いているわけである。多くは土の最上層の腐葉土に含まれている高い放射能が、徐々に微生物分解されながら、根が浅いオナモミの根から直接吸収されているものと思われる。
生きのよいオナモミの写真を持っていないのでWikipedeia から、無断転載した(図1)。

図1 オナモミ(WIKIPEDIAより転載)

図2 枯れたオナモミを根から掘り上げた。 6個の実をつけいている。

図3. 図2のオートラジオグラフ

図4.図3のネガテイブ画像
表1.オナモミの放射能

(森敏)
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