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2019-09-17 12:35 | カテゴリ:未分類

伊豆池水没1      
大室山頂眼下の台風による、崖崩れと、田圃の洪水による浸水被害、の状況(マスコミでは報道されていない)(クリックすると大画面になります)
    


  9月9日に「スーパー踊り子号」で伊豆高原駅を目指したのだが、台風15号で路線がやられて運休してしまった。やむを得ず次の日に延期して「踊り子号」で無事伊豆高原駅に到着した。踊り子号もこの駅までで、ここから先はまだ路線が復旧していなくて河津―下田間がバスでの代替輸送だということであった。それにしても、千葉県での台風被害の報道は行われつつあったのだが、伊豆半島での台風被害の報道はNHKの交通情報でも全くなかった。(その後、次々と千葉県での家屋倒壊や停電の激甚被害の報道が現在進行形である。)

  

ホテルは姿の美しい大室山の裾にあったのだが、「台風被害のために、水源地の水道供給がストップしているので、ホテルの貯水槽の水が早くなくなると困るので、飲み水がなくなるので、できるだけ風呂水は使わないでほしい、お風呂は共同浴場の温泉を使ってほしい」とホテル側の指示であった。宿泊3日目には、やっと水道が来たのだが、初流が濁るので、透明になってから飲料にしてください、ということで、伊東市かこのホテルが普段から災害用に装備している「5年間貯蓄用」と記載してある2L入りのペットボトルを2本配布された。

 

宿泊4日目の最終日には観光にでかけ、標高500メートルの大室山にリフトで登った。この山は約4000年前の噴火でプリンの恰好をしており山頂の円周がコンクリートで舗装されており、風が強かったが歩くのには快適であった。
     
       と、眼下に異様な光景があった。がけ崩れと、田圃が水没しているのが見えた。東京ではこんな水没の報道は一切なかった。後で聞いた伊豆ジオパークの説明員によると、この地域は古来「池」と呼ばれてきた地区を開拓して田圃にしたのだが、そこが再び下流が台風による何かでせき止められて昔の『池』に戻ってしまったということらしい。現在ポンプで排水中だとか。たぶん完全に冠水したお米の収穫は "穂発芽" などが始まって、ほぼ全滅だと思われる。

 

帰りのスーパー踊り子号の待ち時間に気が付いたのだが、伊豆高原駅舎の2階の一室が「伊豆ジオパーク展示場」になっており、十分時間があったので覗いてみた。ただいま説明員として修行中という男性が熱心に説明してくれた。伊豆半島全体はユネスコのジオパークに認定されているということで、UNESCO認定証が掲示されていた。いわく

 

On the recommendation of the

UNESCO Global Geoparks Council,

the Executive Board of UNESCO has designated

 

Izu Peninsula

as a

UNESCO Global Geopark

 

UNESCO Global Geoparks explore, develop and cerebrate the links between their

geological heritage and all other aspect of their natural and cultural heritage. They

reconnect human society with the history of our planet across 4,600 million years that

have shaped every place on Earth and all life that has ever lived here.

 

PERIODOF DESIGNATION

17 April 2018-16 April 2022

 

In order to ensure the continuing quality of UNESCO Global Geoparks, the designation is subject to revalidation every four years.

 

したがって、この認証は4年間の有効期限であり、2022年4月以降は再度申請して認証を受けなければならない、という厳しいもののようである。

 

(自宅に帰って世界百科事典で調べてみると、日本では洞爺湖有珠山(2009)、糸魚川(2009)、島原半島(2009)、山陰海岸(2010)、室戸(2011)、隠岐(2013)、阿蘇(2014)の7カ所が世界ジオパークに認定されているとある。したがって伊豆ジオパークが載っていないこの辞書は古い。)

 

驚いたことに、先ほど大室山山頂から撮影した眼下の「池」地区の、台風による洪水で水田が埋まった写真を説明員が持って来た。真上からドローンで撮影された9月9日時点での被害の写真と被害前の、A3印画紙大に引き伸ばした鮮明な写真を見せて、説明していただいた。その展示の迅速さには敬意を表しておいた。上掲の小生が撮影した写真よりもはるかに迫力があった。ドローンの有効性を感じたことである。

 
(森敏)
追記1:「日本ジオパーク」のホームページが以下に設定されています。最初からこれをみればよかったのですね。
https://geopark.jp/
 
追記2:

この現地の水没した「池」地区の光景を見て、先日鑑賞したアニメ映画「天気の子」の最後のシーンを思い出した。

 

「東京」が異常気象を繰り返して、その洪水で水没して、最終的に12万年前の広域の『古東京湾』になってしまう。東京のビル街の上層部だけがタケノコのようにょきにょきと海面から生えているような姿になってしまった。そこで、沖縄出身の主人公の男の子が、「もう東京は魅力がないので、帰らない」というようにつぶやく。このアニメの近未来予測は今回のように現実化するかも。

追記3:泊まったホテルの周辺は高級別荘地だったと思われるが、約半分が空き家になっていた。多くは傾斜地に建てられており、平地の軽井沢などよりもはるかに立派なコンクリート建築物群である。
 偶然に出会った、台風で庭の周辺を掃除しておられたご婦人に聞くと、なかなか惨憺たる住宅事情のようである。空き家になっている高台の元ホテルは、中国人が買い占めているのだが、彼らには地域の管理組合の管理費を払う習慣がなく、周辺が荒れ放題で、連絡もつかないとか。放棄別荘群はおおむね30年前のバブル期に建てられたもので、維持費が高く、若い人のための通学事情もよくないので、おそらくは後継相続人が現れずに、そのままになっているのではないかということであった。

 

 

 

 

 

秘密

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